じゃあ、ぶりっこの語源は

媚びを売るために自分をよく見せる、かわいく見せること、またはそういった行動を取る人のことを「ぶりっこ」と言いますが、語源は一体なんなのでしょうか。 「ぶりっこ」という言葉の語源は、「○○ぶる」からきているよう。「可愛い子ぶる」「いい子ぶる」が転じて「ぶりっこ」となりました。 また、「ハマチっこ」という言葉もあることをご存じですか?これは、ブリが出世魚であることから、ブリまで成長しておらずハマチの段階、すなわち「ぶりっこ」より程度の軽いぶりっこであることを表現しているようですよ。

他にも!装った様子を表した言葉

かまとと、ぶりっこ以外にも、装った様子を表す言葉がいくつかあります。それらの意味と語源を見ていきましょう。

猫をかぶる

本性を隠しておとなしそうに見せかけることを言います。猫は一見おとなしそうに見えるからという説もありますが、「ねこだ」と呼ばれる藁でできた筵(むしろ)を被って身を隠すことを本性を隠すことに例えたとも言われています。 「ねこだを被る」に、後から猫という漢字をあて「猫をかぶる」になったとも言われています。諸説あるうちのどれが正しい由来なのかは定かではありません。

猫ばばを決め込む

悪いことをしても知らん顔をすることを言います。猫が糞をした後、脚で砂や土をかけて糞を隠してしまうことから、悪いことをしても知らないふりをすると言う意味で「猫糞(ねこばば)を決め込むという言葉が使われるようになったと考えられています。 また、猫好きな欲張りなおばあさんがおり、拾ったものを持ち主の元へ届けることなく自分の物にしてしまったことが由来だとも言われていますが、これも確かなことは未詳です。

鎌をかける

知りたいことを相手に白状させるべく、それとなく誘導して問いかけ自ら話させるという意味です。やかましいという意味の「かましい」に「ひっかける」の「かける」を加え、相手にやかましく喋らせて、知りたい情報を聞き出すというところから「かまをかける」となった説があります。 また、鎌で引っかけ相手を引き寄せるという行為からだとも言われていますが、どれが正しいものかはわかっていません。

ほおかむり

知らんぷり、かまとと、とぼける、知らばっくれるといった意味です。 農作業をする人々か、日除けなどの為に手拭いなどを頭から被り顎の下で結ぶ結びかたを頬被りと言いますが、このようにしていると耳が塞がり人からの呼び掛けが聞こえないというところから、知らないふりをして押し通すという意味合いになりました。
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