ライター : Osa_moMom1

「油を売る」の意味とは?

油を売るの意味がわかる!この記事のまとめ

  1. 「油を売る」は、むだ話をして仕事をさぼる様子を表すことわざ
  2. 油を注いでいる間に、商人と客が世間話をしていたことから怠け者の意味になる
  3. 「どこで油を売っていたの?」「ほかの部署で油を売っていたら、お昼を過ぎてしまった」のように使用する
  4. 語源は、江戸時代の油商人
  5. 英語は「loafing around」「bumming around」、類似の意味をもつ慣用句は「道草を食う」「横道にそれる」など

「油を売る」の意味とは?

「油を売る」とは、むだ話をして仕事をさぼる様子を表すことわざです。仕事中に関わらず、勉強や作業をしている最中にほかのことをしていると、このように言われてしまうことがあるかもしれません。

では、なぜ仕事をさぼることを「油を売る」と言うのでしょうか?

「油を売る」の語源は江戸時代の油商人

「油を売る」の由来は、町の油売りという説が有力です。当時は、油を入れた樽をかついで売り歩き、客が持参した升に柄杓で油を注ぐスタイルでした。

柄杓から注いだ油が糸をひいてなかなか切れなかったため、油売りは客と世間話をして油が容器に入るまでの間をつないでいたそう。

世間話をしている間は仕事をしていなかったことから、いつしか「油を売る=怠ける」の意味をもつようになったといわれています。

江戸時代に使われていたのは「菜種油」

江戸時代は、街中に多くの屋台がありました。そばやうなぎなどの屋台に並んで人気だったのが天ぷら。江戸前の穴子や芝えびなどは当時から食べられていたと考えられています。天ぷらに多く用いられていたのは、菜種油だったそう。

また、油は調理以外にも用いられていました。椿油やごま油は女性の髪につけていたという記録があり、油がさまざまな用途に使用されていたことが分かります。

普段の会話で使える!「油を売る」の用法

普段の会話で「油を売る」を使う場面は、主に怠けている人を注意するときや自分自身を見つめ直して反省するときなどです。

例えば、遅刻した人に対して「どこで油を売っていたの?」と聞いたり、「ほかの部署で油を売っていたら、お昼を過ぎてしまった」のように自分の行動を反省したりするシーンなどがあげられます。

「油を売る」に関するよくある質問

「油を売る」は英語で何と言いますか?

「油を売る」は、英語で「loafing around」「bumming around」「Waste time」「Slack off」「Shoot the breeze」などが近いニュアンスです。例えば、油を売っていないで手伝ってほしいというときは「Stop loafing around and help me.」と言います。
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