ライター : SATTO

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いかはなぜ「烏賊」?由来が知りたい

まぐろや鮭などと並び日本人が好きな、いか。寿司や煮物、揚げ物などさまざまな料理で食べられていますね。

ところで、いかの漢字を迷わずに書けますか?海の生き物なのに「烏」(カラス)が使われ、盗人を意味する「賊」(ぞく)と書くいか、一体なぜなのでしょうか?

「烏賊」の語源と由来

  1. 「いか」の語源には、いくつかの説があります。ひとつは「食べる」という言葉がなまったという説。ほかにも、いかの姿や、たこよりも上手に泳ぐ様子からついた名前という説があります。
  2. 「烏賊」という漢字の由来には、中国の古書『南越志(なんえつし)』が関係しているという説が。いかが海で烏を捕まえる様子と、「賊」という漢字のもつ意味が由来だといわれています。

烏賊の語源

いかの語源は諸説あり、確かなことはわかっていません。一説では、いかの「い」は声を強調するための言葉で、「か」は食べるを意味する「食(け)」がなまったものといわれています。

ほかにも、いかの姿から「いかめしい」「いかつい」が転じたという説や、たこに比べて泳ぎが上手なことから「行か(いか)」と呼ぶようになったという説もありますよ。

烏賊の由来

なぜ烏(カラス)の漢字が入るのか

中国の古書『南越志』に、死んだふりをして海面に浮かんでいたいかを、烏(カラス)が突っつきに来たところ、いかが急に腕を伸ばしてカラスを海の中に引っ張りこんでしまった、という説話が記されています。

「烏」を襲う「賊」という意味から、「烏賊」という漢字が使われるようになったといわれています。

賊に込められた意味は?

「賊」とは「盗人」や「悪者」などを意味する言葉です。いかの漢字に充てられるのは、いかの口が由来とされています。

いかの口は非常に鋭いのが特徴。獲物を2本の触腕で捕まえたあと、ほかの腕で抱え込んで口に運んで食べるのです。その様子から賊の字が使われるようになったと考えられています。

烏賊の語源や由来を食卓で話そう♪

これまでおいしいからと、さまざまな料理で食べていた、いか。語源や由来を知ることで、また違った楽しみ方ができますね。はっきりとした理由はわかっていませんが、どれも誰かに教えたくなるものばかり。食卓で話せば、注目の的になれること間違いなしですよ♪
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