ライター : macaroni_repro

冷めても美味しいおかずは、作る時に一手間加える

春雨サラダなどは冷たくても美味しいですよね。でも、おかずが冷めてしまうと美味しくないと感じる理由の多くは、「冷たい」ということよりも、パサパサ、モソモソした食感になってしまうことが問題です。つまり、食材が持っている「水分」が飛んでしまうことが主な原因です。一度蒸発してしまった水分を元に戻すことはできません。 そこで、調理過程で「水分を逃げにくくする」という一手間が重要になってきます。食材の水分を逃がさないという目的でよく使われるのが「片栗粉」です。粉のまま使うこともあれば、水溶き片栗粉にして使うこともありますよ。

片栗粉を制す者は冷めても美味しいおかずを制す!?

例えば「照り焼きチキン」を作る場合のコツは2つ。1つ目は、下味をつけた鶏肉を「カットせずにラップをして電子レンジで2分ほど加熱」すること。2つ目は、取りだした鶏肉に「片栗粉をまぶして」からフライパンで1分ほど焼いてタレを絡めること。この2つはどちらも、鶏肉の水分を逃がさないという目的があります。 ほかにも片栗粉は、水に溶いて使うというテクニックもあります。冷めた卵焼きって、しぼんでパサパサになっていることがありますよね。そんな時は、いつもの卵焼きをつくるときに「卵3~4個に対して大さじ1杯の水溶き片栗粉」を入れるだけで、フワフワの卵焼きになります。 コツは、まだ表面が半熟の時に巻くこと。巻いた面に隙間ができてしまうと、そこから水分が逃げてしまうので、できるだけ密着させるのが目的。つまり、片栗粉が接着剤代わりになってくれるんです。

味をしみ込ませるために、“あえて冷ます”おかず

おでんや煮物は2日目以降が美味しいですよね!実は、煮込んでいる間よりも冷めるときに味を吸いこむのが煮物類です。ただ、肉じゃがなどは芋類のパサパサ感とお肉の油が白っぽく固まってしまうのが難点。同じ煮込み系でも、汁気の多い「おでん」や「高野豆腐」などがオススメ。 ほかにも、お弁当のおかずに合いそうな「筑前煮」「こんにゃくのおかか炒め」「きんぴら」「ひじき」などの、いわゆる常備菜には冷めても美味しいおかずがたくさんあります。持ち寄りパーティーなら、「テリーヌ」「ローストビーフ」「ミートローフ」「キッシュ」「チャーシュー」「生春巻き」なんかは華やかです。「アジの南蛮漬け」なども、パプリカを使えば華やかになる冷めた方が美味しい料理ですよ。
冷めても美味しいおかずは、サラダ類以外にもたくさんありますよね。冷ました方が美味しいおかずとの違いは、作る時のほんの一手間です。ちょっとしたテクニックで「冷めても美味しい」をキープすることができます。是非お試しください。
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