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備中柚餅子
備中国は、いまの岡山県。このあたりでは、柚餅子を備中柚餅子(びっちゅうゆべし)と称しています。主に高梨市と矢掛町で作られていました。ゆずの産地であるため、ふんだんにゆずが使用されています。
蒸したもち粉に細かくきざんだユズの皮と水あめを加えゆっくりと煮詰め、それを乾燥させたものが高梨の柚餅子の特徴。薄い板状の形で表面には砂糖がかかっています。矢掛の柚餅子はユズの中をくりぬき、ゆず風味の羊羹を入れて蒸しあげたもの。丸柚餅子と似ていますね。
棒柚餅子
米粉ともち粉にゆずと白味噌・砂糖を混ぜ、竹皮に包んで蒸しあげた柚餅子。竹皮ゆべしとも呼ばれます。主に愛媛県西条市が産地です。竹皮に包まれているので、棒のように細長い形状が特徴的。包みを開くと、ふわっとゆずとお味噌のいい香りが広がります。
柚餅子の作り方
白玉粉を使って、ご自宅でも柚餅子を作ってみましょう。蒸す作業は電子レンジにまかせたお手軽レシピです。くるみをたっぷり加え、黒砂糖と醤油であまじょっぱく味付けしたくるみ柚餅子。
まずは、くるみをレンジで2分加熱します。白玉粉と黒砂糖、しょうゆにぬるま湯を加えて混ぜ合わせたらレンジで加熱してよく混ぜます。きなこを混ぜたら再び2分加熱し、練り合わせたら冷やし固めて完成!おいしく作るコツは、とにかくムラなく混ぜることですよ。
柚餅子といえば福島「かんのや」
1860年に菅野文助が柚餅子を作ったことに始まる「かんのや」。それ以来、脈々と菅野文助が伝えた伝承の味を受け継いで今に至ります。機械で作るようになった現在でも、材料の配合やあんこの甘さ、柚餅子の生地は職人さんの経験と技が生かされこだわりが随所に感じられるお店です。
かんのや「家伝ゆべし」は独特の形とあんこの甘みがオリジナル
「家伝ゆべし」の独特の三角の形は、鶴が翼を広げたように見せたもの。福島県では柚餅子というと、こちらの形を指すことが多いようです。鶴をイメージしたお菓子なので、お祝いごとに購入してもいいですね。
通常の柚餅子と違い、あんこ入りなのもポイントです。もちもちとしたうるち米の生地に包まれた、やさしい甘さのあんこは上品な味わい。けしの実のぷちぷちした食感がいいアクセントとなっているそうですよ。
公式サイト内オンラインショップにて商品購入も可能です。
店舗情報
かんのや 本店文助
住所:福島県郡山市西田町大田字宮木田39
TEL:0247-62-2016
営業時間:8:30~18:00
定休日:年中無休
参考URL:http://tabelog.com/fukushima/A0702/A070201/7006513/
公式サイト:http://www.kannoya.co.jp/
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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