ライター : hichiron10121

「都まんじゅう」は日本中にある⁉︎

「都まんじゅう」というおまんじゅうの名前をきいたことがある人は多いと思います。もしかしたら、上の写真を見て、うちの方ではこれは「都まんじゅう」ではなくて違う名前で呼んでいるなと思った方もいらっしゃるかもしれません。 じつは、「都まんじゅう」という同じ名前のおまんじゅうが違う和菓子屋さんで作られていたり、「都まんじゅう」という名前ではないそっくりの別名のおまんじゅうが存在していたり、謎が多いのです。 今回はそんな「都まんじゅう」のひみつを解明していきます!

都まんじゅうのカロリーや特徴

「都まんじゅう」は、白餡などをカステラ風の生地で包んだ、ちょうど小型の今川焼きのようなおまんじゅうのことを指します。直径は5cmほどで、厚みは1.5cmほどのこぶりなかわいらしいサイズのお饅頭です。ひとつあたり60カロリーほどなので、ダイエット中に少しだけ甘いものが食べたいときにも満足できそうですね。 カステラのような皮はふんわりとやわらかく、ほどよい甘さの白あんが後を引く、昔ながらの素朴な味わいが人気のおまんじゅうです。

八王子「つるや製菓」の都まんじゅうが有名

「都まんじゅう」という名前のおまんじゅうを売っている和菓子屋さんは全国各地にあります。そのなかでも八王子市・平塚市・沼津市に店舗がある「つるや製菓」が有名ですが、ほかにも上野の「かるた屋」、浅草の「中村屋」、茅ヶ崎市の「すずや」などがあります。 おもしろいのは、どこのお店でも同じかたち、同じ製法で「都まんじゅう」を作っていること。そのため、みなさん地元の名物だと思ってしまうのですね。

各地に「都まんじゅう」に似たものが!

「都まんじゅう」という名前の由来は、福岡県の機械メーカーが東京へ進出する際に「都まんじゅう」と名付けたといわれています。 「都まんじゅう」と似た、違う名前のおまんじゅうは、北海道札幌市にある「冨士屋」の『とうまん』、秋田銘菓として有名な「金満本舗」の『金萬』、京都市新京極にある「ロンドンヤ」の『ロンドン焼き』などがあります。

なぜ同じものが違う名前で販売されている?

もともとは福岡県のおまんじゅうを作る機械を取り扱うメーカーが、昭和10年代に地元で機械生産のおまんじゅうの販売を始め、そのおまんじゅうを作る機械が全国の和菓子屋さんへ販売されました。その機械には「都まんじゅう」という名前をつけたケースと、オリジナルの名前をつけたケースがあるようです。そのため、同じ機械で作られたおまんじゅうが違う名前で売られているという現象が起きているのですね。 また、今でも「都まんじゅう」を販売している店舗で、その機械がお客さんに見えるように置いてあるところがあります。子どものころ、おまんじゅうが機械で作られる様子をずっと眺めていたという思い出がある方も多いのではないでしょうか? 戦前から作られはじめて、現在でも人気を集めているというのはすごいことですね。シンプルで素朴な、飽きのこない味わいが今でも愛され続ける秘訣です。

「都まんじゅう」の魅力は?

各地の地元の方に昔から愛されている名物の「都まんじゅう」。ネットでもそのおいしさで次々とパクパク食べてしまうというコメントが多く見られます。小さくておいしい「都まんじゅう」の魅力をチェックしてみましょう。
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