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1ヶ月断食する「ラマダン」とは
Ramadan(ラマダン)とは、イスラム教徒の五行のひとつ「断食(サウム)」をおこなう月のこと。五行には、ほかにも「信仰の告白(シャハーダ)」「礼拝(サラート)」、寺社や恵まれない人々へ施しをする「喜捨(ザカート)」や「巡礼(ハッジ)」があります。
五行はイスラム教の教典 “コーラン” に書かれている義務のひとつ。イスラム圏に住むイスラム教徒(ムスリム)だけでなく、世界中のムスリムがそれぞれの場所でラマダンをおこないます。
五行はイスラム教の教典 “コーラン” に書かれている義務のひとつ。イスラム圏に住むイスラム教徒(ムスリム)だけでなく、世界中のムスリムがそれぞれの場所でラマダンをおこないます。
ラマダンの目的
ラマダンの目的は、単に食事を断つだけではありません。この期間にさまざまな欲望を抑え、自身の信仰心を深めることが本来の目的とされています。また、亡くなった方々や恵まれない人々に思いを馳せ、寄付や奉仕などをおこなう期間でもあります。
ラマダンの期間
ラマダンは、イスラム教が採用している太陽暦の第9の月である30日間にあたります。太陽暦は西暦と違い、1年が354日です。1年で11日ずつ早まるため、毎年ラマダンの期間が異なります。ちなみに、2021年は、4月13日~5月12日におこなわれていました。
約33年で季節が一巡することから “ムスリムは同じ季節のラマダンを人生で2度経験する” と言われているんですよ。
なお、国によっては新月の日にラマダンを開始することも。そのため、国や地域ごとにラマダンの期間が異なる場合があります。
約33年で季節が一巡することから “ムスリムは同じ季節のラマダンを人生で2度経験する” と言われているんですよ。
なお、国によっては新月の日にラマダンを開始することも。そのため、国や地域ごとにラマダンの期間が異なる場合があります。
ラマダン期間中の禁止事項
日の出から日没までの飲食
ラマダン期間中は、日の出から日没までの飲食が禁止。この間は食べ物だけでなく水分の摂取も禁じられています。特に暑い地域では、日の出前に十分に水分補給をして、脱水症状を防いでいるそう。日中に断食をおこなう代わりとして、日の出前に「Suhur(スフール)」、日没後に「Iftar(イフタール)」と呼ばれる食事をとります。
喫煙やけんかなど
ラマダンは自己鍛錬を目的とするため、飲食のほかにも、期間中の喫煙や性行為、けんかなどが禁止されています。悪口や不適切な言動も慎まなければいけません。
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※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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