1ヶ月断食「ラマダン」を徹底解説。ルールや断食後の食事法とは

世界中のイスラム教徒が毎年行う「ラマダン」。1ヶ月のあいだ一切の飲食を絶つほか、あらゆる禁欲が課せられます。そんな長い間、飲食を禁ずる宗教行事とはどのようなものなのか。ラマダンの知られざる目的や、断食後の食事方法などご紹介します。

1ヶ月断食の「ラマダン」とは

「ラマダン(Ramadan)」とは、イスラム教徒(ムスリム)が行う約1ヶ月間の断食のこと。呼び名は、「ラマダーン」とも。期間中、イスラム教徒は飲食を断ち、主神であるアッラーへ感謝を捧げます。

ラマダンは、イスラム圏に住む信仰者だけでなく、各国に住むイスラム教徒もそれぞれの場所で行う、信者にとって神聖な行事。

イスラム教徒以外も参加

敬虔な信者が務めるラマダンですが、イスラム教徒以外の人が参加することも。家族や友人が一緒に断食をするだけでなく、祈りさえも共にすることがあるといいます。また、ラマダン中には、信仰者同士や、信仰者へむけて、よいラマダンをという、「ラマダン・ムバラク(Ramadan Mubarak)」または、恵み多いラマダンの月おめでとうという意味の「ラマダン・カリーム(Ramadan Kareem)」と声を掛け合うのが慣例。
それにしても、約一月もの間、飲まず食わずでいるのは、体への影響が心配です。倒れたり、最悪は死んでしまったりということはないんでしょうか?

期間中、世界の2割以上の人々が行う断食とは、一体どういったものなのか、ラマダンについて詳しく調べてみました。

ラマダンの期間

ラマダンは、イスラム暦の9月。純粋な太陽歴に従って行うため、毎年11日ほど前にずれていきます。この影響で、およそ33年ですべての季節のラマダンを体験することになり、イスラム教徒は同じ季節のラマダンを平均2回ずつ過ごすと言われています。

ラマダンが9月に行われるのは、西暦610年のこの月に、コーランが預言者ムハンマドに啓示されたことが由縁となっています。新月によってラマダンをおこなう期間が決まるのですが、天気などの影響により月が確認できないときには、日を改めることも。
2016年は、6月6日から7月5日まで。2017年は、5月27日にスタート、6月25日に終了します。

ラマダンの目的

イスラム教徒にとって修行のひとつであるラマダンには、自身の信仰心を清める目的があります。さまざまな欲を捨て、絶対の神への献身と奉仕に没頭する期間。そのため、食欲を絶つほか、そのほかの禁欲も課せられます。

ラマダン期間中のルール

飲食禁止

ラマダンとは断食を伴う修行であり、飲食は一切禁じられます。とはいえ、約1ヶ月の間ずっと飲まず食わずでというわけではなく、期間中の日の出から日没までの時間に限ります。平均的には、朝5時半前後から夕方の5時前後にあたるそう。

真夏でもラマダンにあたる時間に飲み物を飲むことはできません。日の出前にしっかり水分をとるか、日没まで脱水症状にならないよう、個別で対策します。

そのほかの禁止事項

喫煙、性行為も日の出から日没の間は禁止。また、善人であれという教えが強く、人への親切心を重んじたり、他人へ物を施したりなど、おごる行為も盛んになります。

そして、この期間のうわさばなしや、悪口は最大の罪とされ、死んだ兄弟の肉を食べる行為にふさわしいほど、恥ずかしい行いとされています。

ラマダンに参加できる人

すべてのイスラム教徒と、その家族や友人誰もが参加できるラマダンですが、生理中の女性は不浄とされ、ラマダンの参加のみならず、コーランを読むことや祈ることすら許されません。ちなみに、妊娠中の女性はラマダンに参加できます。

参加できる年齢

子供は、本人の意思によっていつから参加するか決定できます。早ければ7歳くらいから行い、平均は10歳前後から参加しているよう。

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