1ヶ月断食「ラマダン」を徹底解説。ルールや断食後の食事法とは

世界中のイスラム教徒が毎年おこなう「ラマダン」。1ヶ月のあいだ一切の飲食を絶つほか、あらゆる禁欲が課せられます。そんな長い間、飲食を禁ずる宗教行事とはどのようなものなのか。ラマダンの知られざる目的や、断食後の食事方法などご紹介します。

2020年5月8日 更新

ライター : kamomm

定番よりも、つい珍しいものを選んでしまうのは ひねくれ者でしょうか……。 モノも食も、ちょっと癖のある方へ近寄りたがり。

1ヶ月断食の「ラマダン」とは

「ラマダン(Ramadan)」とは、イスラム暦における9月のこと。「ラマダーン」とも呼ばれ、イスラム教徒(ムスリム)が断食をおこなう月として知られています。

一般にはラマダン=断食と考えられていますが、断食(サウム)はお祈りなどと並んだ義務のひとつ。ラマダンの時期は、この断食をひと月の間続けておこなうのが特徴です。

ラマダンは、イスラム圏に住む信仰者だけでなく、各国に住むイスラム教徒もそれぞれの場所でおこなう、信者にとって神聖な行事。

イスラム教徒以外も参加

敬虔な信者が務めるラマダンですが、イスラム教徒以外の人が参加することも。家族や友人が一緒に断食をするだけでなく、祈りさえも共にすることがあるといいます。また、ラマダン中には、信仰者同士や、信仰者へむけて“よいラマダンを”という「ラマダン・ムバラク(Ramadan Mubarak)」または、“恵み多いラマダンの月おめでとう”という意味の「ラマダン・カリーム(Ramadan Kareem)」と声を掛け合うのが慣例。
それにしても、約一月もの間、飲まず食わずでいるのは、体への影響が心配です。倒れたり、最悪は死んでしまったりということはないんでしょうか?

期間中、世界の2割以上の人々がおこなう断食とは、一体どういったものなのか、ラマダンについて詳しく調べてみました。

ラマダンの期間

ラマダンは、イスラム暦の9月。純粋な太陽歴に従ってめぐるため、毎年11日ほど前にずれていきます。この影響で、およそ33年ですべての季節のラマダンを体験することになり、イスラム教徒は同じ季節のラマダンを平均2回ずつ過ごすと言われています。

ラマダンが9月に行われるのは、西暦610年のこの月に、コーランが預言者ムハンマドに啓示されたことが由縁となっています。新月によってラマダンをおこなう期間が決まるのですが、天気などの影響により月が確認できないときには、日を改めることも。
2016年は、6月6日から7月5日まで。2017年は、5月27日にスタート、6月25日に終了します。

ラマダンの目的

イスラム教徒にとって修行のひとつであるラマダンには、自身の信仰心を清める目的があります。さまざまな欲を捨て、絶対の神への献身と奉仕に没頭する期間。そのため、食欲を絶つほか、そのほかの禁欲も課せられます。

ラマダン期間中のルール

飲食禁止

ラマダンのときは、ひと月を通して断食(サウム)をおこないます。

とはいえ、約1ヶ月の間ずっと飲まず食わずでというわけではなく、その期間はまだ薄暗く日が昇らない「暁」のころから日没まで。時期にもよりますが、平均では朝5時半前後から夕方の5時前後にあたるそうです。

真夏でもラマダンにあたる時間に飲み物を飲むことはできません。日の出前にしっかり水分をとるか、日没まで脱水症状にならないよう、個別で対策します。

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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