水にさらしすぎない

ゴーヤに含まれる苦み成分であるモモルデシン。モモルデシンは水溶性のため、苦みを取り除くには水にさらすのがもっとも簡単な方法です。

しかし、ゴーヤに含まれるビタミンCや葉酸、カリウムなど水溶性の栄養素も失われてしまいます。水にさらす時間をなるべく短時間に抑えるようにしましょう。(※1,3,6,9,15)

管理栄養士が答える。ゴーヤの栄養に関するQ&A

Q. ゴーヤを加熱すると栄養成分はどうなる?

A:ゴーヤを油で炒めると、ビタミンAをはじめとする脂溶性ビタミンが吸収されやすくなります。また、ゴーヤのビタミンCは加熱に強い性質がありますよ。

一方、前述したようにビタミンCや葉酸、カリウムなどの栄養素は、ゴーヤをゆでるとゆで汁に流れ出てしまいます。ゴーヤを下ゆでする時間を最小限にしたり、電子レンジ調理にしたり工夫しましょう。

ゴーヤの苦み成分であるモモルデシンは水溶性なので、下ゆでにより苦みを取れます。しかし下ゆですると水溶性ビタミンの量が減るので、ゴーヤの苦みが苦手でなければ、なるべく素材の味を楽しんでくださいね。(※1,3,4,6,9,13,15,16)

Q. 冷凍ゴーヤと生のゴーヤでは栄養価が違う?

A:100gあたりのカロリーは、生が15kcal・市販の冷凍ゴーヤが17kcal。冷凍のほうがほんの少しだけカロリーが上がります。ですが、炭水化物やたんぱく質の量は変わりません。

ゴーヤは冷凍しても、栄養・食感がほぼ変わらずに楽しめます。家にゴーヤがたくさんあって食べきれない……そんな場合はぜひ、冷凍してみてくださいね。(※1,17)

Q. ゴーヤには夏バテに役立つ栄養がある?

A:ゴーヤの苦み成分であるモモルデシンが夏バテ対策に役立ちます。

モモルデシンには、胃腸の粘膜を保護したり胃液の分泌を促したりする作用がありますよ。これにより、胃が活発にはたらいて食欲が増し、夏バテ対策に役立ちます。(※4)

Q.ゴーヤを食べ過ぎたときの体への影響は?

A:ゴーヤの苦み成分であるモモルデシンには、胃液の分泌を促す作用があります。モモルデシンは適量であれば胃の健康に役立つ成分のひとつです。ですが、ゴーヤの食べ過ぎによって胃液が過剰に分泌されると、胃に負担がかかり胃痛につながるおそれが。

そのため、ゴーヤの摂り過ぎには気をつけましょう。(※4,18)

Q. ゴーヤは毎日食べてもよい?

A:適量であれば毎日食べても問題ありません。むしろ、ゴーヤには体にうれしい栄養が豊富に含まれています。そのため、積極的に取り入れたい食材のひとつとも言えますよ。ただし、食べ過ぎにだけは注意してくださいね。
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