長持ちする?煮卵の賞味期限

ゆで卵は味をつけて煮卵にすることで、多少日持ちするようになります。ゆで加減や味付けの濃度によって保存期間は変わりますが、半熟の場合は3日以内、固ゆでの場合は1週間程度が目安です。煮卵にすることで保存期間は延びるものの、常温はNG。必ず、冷蔵庫に入れて保存するようにします。

より長く日持ちさせたい場合は、濃いめの味付けにしましょう。煮汁やたれに冷蔵庫内で4~12時間漬け置きしたり、煮汁・たれに酢を入れたりすることで濃いめに仕上がります。また、ゆでる際に殻にひびが入らないようにする、固ゆでにすることで、より日持ちしやすくなりますよ。(※1)

生卵の賞味期限

生卵の冷蔵保存期間

割れていないもの……賞味期限まで(生食の場合)

生卵は10℃以下の冷蔵庫内で保存しましょう。卵の賞味期限は安心して「生食」できる期限が示されていて、冷蔵庫内で1ヶ月程度保存しても腐ることはないと言われています。ただし、おいしく食べるには10日ほどで食べ切りましょう。

また、ひびのはいった卵は雑菌が繁殖しやすくなっているので、加熱調理をして早めに食べ切ってください。(※5,8)

生卵を冷蔵保存するうえでの注意点

卵を冷蔵庫に入れるときに注意するべき点は、冷蔵庫の卵用のポケットを利用しないことです。

卵用ポケットはドア裏に設置されていることが多いですが、ドアの開け閉めのときに卵の殻にひびが入ってしまったり、温度の変化で菌が繁殖してしまったりするおそれがあります。そのため、買ってきた卵は冷蔵庫内の棚奥に保存するようにしましょう。

また、保存の際は買ってきたパックのまま入れるのが安心です。また、卵はとがったほうを下にして保存するようにしましょう。卵はとがっているほうが強度が高く、丸いほうを下にして保存する場合に比べて、細菌が入り込むおそれが低くなります。(※4)

生卵は常温保存できる?

厚生労働省は買ってきた卵はすぐに冷蔵保存(10℃以下)することを推奨しています。だからといって、必ずしも生卵は常温保存できないわけではありません。

生卵に日光が直接当たったり、保存場所が暑すぎたりすると、菌が繁殖してしまうおそれがあります。「冷蔵庫が一杯で保存場所がない」といったように、やむをえず卵を常温保存する場合は、直射日光が当たらず、風通しがよい冷暗所で保存するようにしましょう。(※6,7)

生卵の常温保存期間

生卵の賞味期限の目安
・12~3月(冬)……採卵後57日以内
・4~6月・10~11月(春、秋)……採卵後25日以内
・7~9月(夏)……採卵後16日以内

上記は、イギリスのハンフリー博士の研究に基づいて算出された「サルモネラ菌の増殖が起こらない期間」に、家庭における冷蔵保存(10℃以下)の7日間を加えたもの。つまり、上記から7日間をのぞいた期間が、より厳密な「常温保存可能な期間」だといえそうです。

卵には、サルモネラ菌という食中毒を引き起こすおそれのある菌が付着している場合があります。サルモネラ菌は保存温度が高いほど増殖するため、常温で保存する場合は季節によって保存期限が変わってきますよ。

実際に販売されている卵の賞味期限は、より新鮮・安全なものを届けるため、上記よりも短く設定されています。パック事業者やバイヤーなどの話し合いにより、2週間程度に設定されている場合が多いですよ。(※3,8,9,10)
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