ライター : mau_naka

調理師 / 漢方コーディネーター / 発酵食品マイスター

生卵に比べてゆで卵の賞味期限は短い

卵は主に「卵殻(卵の殻)・卵殻膜・卵白・卵黄」で構成されています。

そのうち卵白には「リゾチーム」という殺菌作用がある酵素が含まれていて、生卵の状態ではこの物質が細菌から卵を守ってくれます。しかし、リゾチームは熱に弱く、加熱によって殺菌作用が失われてしまうのが特徴です。

そのため、生卵よりも加熱処理をしたゆで卵のほうが、保存期間が短くなります。(※1,2)

ゆで卵の賞味期限

殻付き・殻なしでゆで卵の日持ちに違いはある?

ゆで卵は殻をむいた状態よりむかない状態のほうが長持ちします。それは、殻をむいてしまうと空気やものに直接触れる機会が増えるから。殻をむいていない状態なら、冷蔵庫で3日ほど日持ちします。

また、すこしでも殻にひびが入ってしまうと菌が繁殖しやすくなります。安全のため、いつひびが入ったかわからないゆで卵は食べるのを控えましょう。(※1,3)

ゆで卵の冷蔵保存期間

状態冷蔵保存期間の目安
殻つき3~4日(固ゆでの場合)
殻なし当日中
ひびが入ってしまったもの食べるのを控える
ゆで卵の保存期間はゆで方や保存温度によっても異なります。固ゆでの場合でも、殻なしでは日持ちしないので、当日中に食べきるようにしましょう。(※3)

ゆで時間で保存期間は変わる?

状態保存期間の目安
半熟1日
固ゆで3〜4日
ゆで卵を日持ちさせたい場合は、ゆで時間を長めにして固ゆでにするのがおすすめです。半熟のゆで卵は火が十分に入っていないので、細菌が繁殖しやすく、腐りやすいので注意してください。

ゆで卵を数日間保存したい場合は、固ゆでにするようにしましょう。(※1)

ゆで卵を水につけて保存するのはNG

卵の殻には雛が呼吸するために多数の穴(細孔)があります。ゆで卵を水につけたまま保存すると、この穴から水が入って雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。また、水自体も腐ります。卵をゆでたあとに流水で冷やし、しっかり冷えたら水から出して保存するようにしましょう。(※2,3)
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