触ったときの感触

炊きたてのご飯には適度な粘り気があります。しかし、放置によって腐敗が始まると、細菌が出す粘質物により、表面に糸を引くようなぬめりや異常なベタつきが生じる場合があるのです。スプーンでご飯を混ぜてみた際、こうした違和感がある場合は、細菌が大量に増殖している可能性があります。

判断に迷った場合の結論

もし、上記の確認ポイントで少しでも判断に迷った場合は、食べないほうがいいです。ご飯を捨てるのはもったいないと感じるかもしれませんが、食中毒になると、激しい嘔吐や下痢、発熱などに見舞われ、医療費の負担や苦痛を感じる場合があります。

特に免疫力が低い子どもや高齢者が食べる場合は、万が一を避けるためにも廃棄しましょう。

放置してしまったご飯の対処法と正しい保存方法

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状態に問題がなさそうな場合の対処

五感で異常がないと判断できた場合でも、安全のためできるだけ早く使い切ることが大切です。食べる直前に電子レンジで中心温度75以上に再加熱し、生き残っている細菌を減らすのもいいでしょう。ただし、再加熱してもすべての細菌や毒素が死滅するわけではないため注意が必要です。

次回に同じ状況を防ぐ保存のコツ

ご飯の放置を防ぐためにも、炊き上がったあとの長時間の保温は避けましょう。すぐに食べきれないぶんは、炊飯後1時間以内に小分けにし、粗熱を取ってからすぐに冷凍するのがいいですよ。

冷凍保存に向いているケース

冷凍保存は、保温を切ってから1〜2時間と、放置時間が短いご飯が向いています。長時間放置したものは細菌が増えている可能性があり不向きです。においや粘りがないことを確認後、あたたかいうちに手早く小分けにして冷凍しましょう。
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