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実は全国3位のお茶処!三重県の松阪茶を紹介

Photo by 松阪市

三重県の中央に位置し、伊勢湾に接する松阪市。macaroniでは7回にわたって松阪市の名物を紹介していますが、今回は「松阪茶」にフォーカス!

三重県はお茶の栽培面積・生産量が静岡県、鹿児島県に続いて全国第3位のお茶処。なかでも松阪市の飯南・飯高地域は、県内有数の深蒸し煎茶の産地です。この記事では松阪茶の歴史や特徴、ふるさと納税の返礼品について紹介します。

伊勢茶から始まった松阪茶の歴史

Photo by 松阪市

三重県でお茶の歴史がはじまったのは鎌倉時代前期ごろ。江戸時代に入ると、商人や伊勢参りの参拝者によって全国的に有名になり、「伊勢茶」と呼ばれるようになりました。藩お抱えの茶園も存在し、幕府への献上品にも選ばれていたそうです。

その後、商人が流通経路を開拓したことで、伊勢茶は江戸のみならず東北にも出荷されるようになりました。

明治時代に鎖国が解かれるとお茶が交易品として重宝され、さらに栽培が盛んに。主な輸出先はアメリカでしたが、太平洋戦争によって輸出が滞り苦境に立たされます。しかし戦後、地元の農家や研究者、販売者、政治家が力を尽くしたことで、伊勢茶はめざましい復興を遂げ、全国的に有名な産地に成長しました。

昭和40年代に深蒸し煎茶に

Photo by 松阪市

松阪市のなかでは西側にある飯南・飯高地域が古くからお茶の栽培をおこなっていました。そんな松阪のお茶は昭和40年代に入ると「深蒸し煎茶」に転換していきます。当時はちょうど伊勢茶の復興と販路拡大にはげんでいたころ。そのなかで当地の茶問屋が東京の水に合うお茶作りを試したところ、「深蒸し煎茶」にたどり着きました。

山間部の飯南・飯高地域で栽培された茶葉は深蒸しに適していて、出荷先の東京で人気を博します。その後は旧飯南町が「飯南茶」、旧飯高町が「香肌茶(かはだちゃ)」としてブランド展開していましたが、市町合併を経て平成22年に「松阪茶」という呼称が生まれました。

松阪茶のおいしさの秘密

Photo by 松阪市

松阪茶が栽培されている飯南、飯高地域は中央に櫛田川(くしだがわ)が流れ、「香肌峡(かはだきょう)」と呼ばれる川沿いの渓谷には美しい自然が広がっています。

川に運ばれた肥沃な土は砂利を多く含みやわらかく、茶木は土から十分な養分が得られます。また、この一帯は険しい山々に囲まれていて日照時間が短いため、寒暖差によって茶葉はゆっくりと成長します。

栽培に適したさまざまな自然条件がそろっていることで、やわらかく濃い緑色をした、旨味たっぷりの茶葉ができあがるのです。

深蒸しがポイント!松阪茶の味わいや特徴

Photo by 松阪市

前述のとおり松阪茶の種類は「深蒸し煎茶」。通常の2倍近い時間をかけて茶葉を蒸して作ったお茶です。茶葉の中に蒸気熱がしっかりと加わることでお茶の成分がよく出て、味わいや水色(すいしょく)が濃く出るのが特徴です。

松阪茶は煎茶よりも渋味が少なく、淹れると濃い緑色が出て、まろやかなコクが味わえます。また急須で淹れると、1煎目、2煎目、3煎目で味の変化を楽しめるのも魅力です。

松阪茶を上手に淹れる・飲むコツ

松阪茶の淹れ方・飲み方

  1. お湯は完全に沸騰させてカルキを抜き、70~80度ほどに冷ます
  2. 急須に茶葉を入れる。量は1人あたり約2gが目安
  3. お湯を急須に注ぎ、蓋をして30~40秒ほど待つ
  4. 急須をすーっと立てて、お茶を湯のみに注ぐ。最後の一滴まで注ぎ切る
    (急須を振ると茶葉がこすれ苦味・渋味が出る原因になるので避ける)
  5. 香りを楽しみながらじっくりとお茶を味わう
松阪茶をおいしく淹れるためには、温度や茶葉の量、お茶の注ぎ方がポイント。とはいえ上記はあくまでひとつの方法で、茶葉によって淹れ方はさまざまです。自分好みの淹れ方を探すのもおもしろいですよ。

1煎目では深蒸し煎茶特有の甘い味わい、2煎目はほどよい苦味、3煎目ではお茶の旨味を丸ごと……という風に、味の変化も楽しんでみましょう。

松阪茶は松阪市のふるさと納税返礼品

Photo by 松阪市

豊かな環境で育ち、旨味たっぷりの松阪茶は、松阪市のふるさと納税返礼品にもなっています。普段特別にお茶をお取り寄せすることがない方も、この機会に利用してみてはいかがでしょうか?きっと新たな発見があるはずですよ。

まろやかな味わいの松阪茶を楽しんで

松阪市の西側、自然豊かな飯南・飯高地域で作られる松阪茶は、旨味・おいしさが詰まった深蒸し煎茶。お茶作りに最適な環境で育てられ、作られるからこその味わいが楽しめます。気になる方はぜひふるさと納税を活用して、松阪茶のおいしさを確かめてみてください。
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