目次
小見出しも全て表示
閉じる
スウェーデンの「フィーカ」という習慣
「Ska vi fika?(スカ ヴィ フィーカ?)」これはスウェーデン語で「お茶しない?」という意味です。スウェーデンでは、一日に何度もお茶をする習慣があって、それを「フィーカ」と呼びます。
これって「コーヒーブレイク」と同じ?と思いきや、ちょっと違うみたいなんです。一人でも可能なコーヒーブレイクに対し、フィーカは基本的に複数。家族や友達や恋人・仕事仲間と一緒に、お茶しながら楽しく休憩するって感じなんですね。
そんな北欧スウェーデンのフィーカについて、今回はお話しします。
コーヒーと甘いお菓子でフィーカ
スウェーデンの人たちはフィーカの時間に、コーヒーと甘いお菓子を合わせるのが定番です。どんなスイーツを食べているのか気になりますよね~♪では、見てみましょうか。
Kanelbulle(カニエルブッレ)といって、生地にカルダモンが練り込まれたスウェーデンのシナモンロールです。実はスウェーデンはシナモンロール発祥の地で、シナモンロールの日(10月4日)もあるほどです。
カルダモン風味のパンの中に、アーモンドクリームと無糖ホイップクリームを挟んだSemla(セムラ)。復活祭の断食の前に食べるご馳走の一つで、毎年『一番おいしいセムラを決める』コンテストもあります。
Chokladboll (フォックラッドボッル)という、甘さ控えめなチョコボール。ココナッツやパールシュガーをまぶしてあります。カフェやスーパーでも売っていて、スウェーデンの代表的なお菓子の一つです。
Pepparkaka(ペッパルカーカ)。生姜やシナモンなどのスパイスが入った薄焼きのジンジャークッキーで、修道女たちが焼いていたという伝統スイーツです。クリスマスシーズンには大型ケースがスーパーに並ぶそう。
仕事の効率UPとコミュニケーション
スウェーデンでは、仕事の合間にもフィーカを挟みます。その時間は大体15分~30分ほど。フィーカを取り入れることによって、仕事の効率は確実にupするらしいです。
長時間だらだらと仕事をするより、休憩でメリハリをつけた方が集中力が高まりますよね。そして、仕事仲間たちとのコミュニケーションを図るという点にもフィーカは役立っているので、良いこと尽くめ!
有名なGoogle社のリフレッシュエリア。これは、ストックホルムオフィスのカフェです。こんな場所でフィーカすれば、仲間との距離もすぐに縮まりそう♪
スウェーデンの人はコーヒーとカフェが好き
北欧のコーヒー消費量は世界トップレベル。フィーカを楽しむスウェーデンの人たちも、コーヒーが大好きで毎日飲む人が多いそうです。そしてカフェも大好き。人気カフェでエネルギーチャージしてますよ。
DROP COFFEE(ドロップコーヒー)は、大人気のコーヒーショップ。北欧で好まれる爽やかな酸味の浅煎りのコーヒーです。ハンドドリップで淹れたこだわりのコーヒーは『バリスタカップ』で2回優勝していて、ドリッパーは日本製のカリタを使っています。
老舗カフェの一つ、VETEKATTEN(ヴェータカッテン)。建物も古く、クリスマスの飾りは見事だそうです。このカフェはとても広く、セルフコーナーとサロンに分かれているんだとか。フィーカを楽しむスウェーデンならではのカフェですね。
2014年ホワイトガイド(スウェーデン版ミシュラン)の『おすすめカフェ第1位』に選ばれた、johan nyström(ヨハン&ニーストラム)。クオリティーの高いコーヒーと、オーガニック素材で作られたパンやケーキのローフードが受けているそうです。
日本人もフィーカしている!
日本の『お茶をする』という言葉、これもお茶を飲みながら休憩したり話したりすること。フィーカにとても似てますよね。また、日本人もコーヒー大好きで色々な場所で楽しんでいます。
日本は現在、第3次コーヒーブーム。火付け役は“コーヒー界のApple”と呼ばれるBlue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)で、今年日本にもオープンしました。すごい行列らしいですが、フィーカにいかが?
コンビニやファストフードでも、淹れたてコーヒーを販売していますよね。安くて手軽に本格的なコーヒーを味わえるということで、爆発的にヒットしています。公園などで手にしている人、よく見かけますよ~。
ネスカフェ・アンバサダ~♪でお馴染みの、ネスレのコーヒーマシン。申し込むとマシンが無料で使えて、1杯約20円で美味しいコーヒーが飲めるというもの。オフィスでも本格コーヒーの時代なんですよね。
顔を合わせてお茶しながら話すと、電話やメールでは感じ取れない相手の気持ちが分かったりしますよね。フィーカは、いろんなシーンでいろんな人たちと時間を共有するだけでなく、心にゆとりをもたらす言葉です。明日あなたも「お茶しない?」そう言って身近な人に声をかけてみませんか?
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
フード&ドリンクの人気ランキング