ライター : Ayaka Kimura

フリーランスライター・カメラマン

高級品種「富士の輝」とは

Photo by Ayaka Kimura

「富士の輝」は、志村富男氏が運営する山梨県の志村葡萄研究所で生まれたぶどうの品種のひとつ。 「シャインマスカット」と「ウインク」を親に持つ交配種です。美しい透明感のあるみずみずしい実と、黒紫色の深い色味が特徴となっています。

独特のその色味から、別名「ブラックシャインマスカット」と呼ばれることも!インパクトある見た目に注目が集まってきているんです。

富士の輝はぶどうのなかでも高級な品種ではありますが、安定した人気を誇っています。 大粒のため食べ応えも十分です!

主な産地と旬(収穫時期)

富士の輝の主な産地は山梨県です。まだまだ栽培する生産者さんが少なく、「幻のぶどう」と呼ばれています。そのため、1房10,000円と高値で取引されることも多いです。

ちなみに旬の時期は夏から秋にかけて。温室栽培されているものであれば、7月中旬ごろから市場に出回り始めます。 露地栽培ものは8月下旬ごろにピークをむかえ、10月上旬ごろまで安定した収穫ができるようです。

見た目の特徴は?

Photo by Ayaka Kimura

富士の輝の実は、楕円形や卵型に近いです。大粒のものは果頂部がくぼみ、断面が細長いハート形になることもあります。「ブラックシャインマスカット」と呼ばれるだけあり、巨峰を思わせる黒紫色が特徴です。全体の重さは栽培条件や成熟度によって異なりますが、大体550g〜600gくらい。1粒あたりも重さは15〜20gと大きめでした。

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果肉は濃いめの乳白色。丸ごと食べられるだけあって皮はかなり薄めです。果粒断面に一部空洞がありますが、これは本来種ができるはずだった場所。ジベレリンという種をなくすための製法をするとできるものです。

味の特徴は?

Photo by Ayaka Kimura

富士の輝は、どちらかというと甘み強め・酸味控えめ。濃厚でコク深い味わいです。見た目ほど皮の渋みは強くはなく、比較的食べやすいぶどうだといえるでしょう。歯応えがしっかりめで大粒のため、ひと粒だけでも非常に食べ応えがありました。

富士の輝のもっちりとした独特の食感は、ほかのぶどうではなかなか味わえないはず!ぶどう好きにはぜひ一度食べてもらいたい品種です。

おいしい富士の輝の選び方

富士の輝を選ぶときは、見た目の美しさや実の状態に着目しましょう。果皮が均一な黒紫色になっているものシワや傷が少ないものが良い品質の指標となります。

すでに食品表示から糖度が分かっているものを選ぶとより確実です。なかには糖度25度を超える富士の輝もありますよ。

富士の輝の保存方法

品種に限らず、ぶどうは早めに食べるのがおすすめです。すぐに食べられない場合は、1房ずつラップや濡れたキッチンペーパーで包み、冷蔵庫で保存してください。

富士の輝を冷凍庫で保存する場合は房からすべて実を外し、軽く洗ったあとに密閉できるプラスチック容器などにいれましょう。大粒で種がない富士の輝を、シャーベット感覚で味わえますよ♪
生産地山梨県
参考価格8,500円〜
平均糖度20〜25度
種の有無種なし
食べ方皮ごと食べる
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