色の重ね方に決まりはない

菱餅の重ねる順番に決まりはありませんが、春の風景をイメージした順番で重ねることが多いです。下から緑・白・紅色に重ねた菱餅は「雪の中から草花が芽吹き、桃の花が咲く」という春の訪れを表しているんですよ。

菱餅はひな人形のどこに飾る?

ひな人形を飾ったとき、菱餅をどこに置いたら良いか迷うことはありませんか?菱餅を飾る場所に特に決まりはないため、あまりむずかしく考えなくてもOKです。

ここでは標準的な飾り方をご紹介しますが、地域や家庭に応じてアレンジしてくださいね。

親王飾り

親王飾りは、男雛(おびな)と女雛(めびな)を中心に飾るシンプルなもの。コンパクトに飾れる点が人気です。菱餅は、男雛と女雛の前に置いた「菱台(ひしだい)」にのせて飾ります。菱台は菱餅をのせるための台で、猫足型や箱型のものがあります。

三段飾り

親王飾りに三人官女(さんにんかんじょ)が加わったのが三段飾りです。親王飾りよりも道具が増えるのが、飾り方に迷ってしまうことがあるかもしれませんね。三段飾りに菱餅を飾る場所は、親王飾りと同じです。男雛と女雛の前にひとつずつ飾りましょう。

五段・七段飾り

五段・七段飾りでは、菱餅は上から4段目に飾ります。4段目には「随身(ずいじん)」と呼ばれる人形が両端に置かれます。向かって右側は若い随身、左側には老人の随身を飾るのが一般的。随身の間にお膳を置き、中央に菱台をふたつ配置して菱餅をのせます。

菱餅の食べ方や味は?

※画像はイメージです

菱餅はもち米を原料としていて、味がついていないものが大半です。そのため、切り餅と同じように焼いたり煮たりして食べるのが一般的。

切りにくいときは、クッキングシートを敷いた皿に菱餅をのせ、軽くレンジで温めると良いですよ。やわらかくなり、切りやすいです。温めすぎないように、加熱時間を加減してくださいね。

また、地域によって甘く味付けされた菱餅もあります。甘い菱餅は、焼いたり煮たりしてそのまま食べても良いでしょう。

なお、菱形の角を取って食べると「角が立たない」に通じるため、縁起が良いという説もありますが、明確なルールではないので気にしなくて問題ありません。
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