チキンと野菜のスープカレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,450円(税込) ・普通盛り200g ・オリジナルスープ ・6辛(5辛+粗挽き唐辛子)+50円(税込) ・寝かせ玄米 +100円(税込)
スープカレーの基本といえばチキンと野菜。この基本メニューがすごいんです。秘伝の黒酒を使い旨味を熟成させた骨つきチキンレッグに、10種以上の野菜と生薬。

じっくりと煮込まれたチキンレッグは、肉だけでなく骨の先までやわらか。旬のなすやエリンギ、味が染みた大根に瑞々しいカブ、いずれも食べ応えあるぶ厚めカットです。白キクラゲ、レンコン、キャベツ、ズッキーニ、ピーマン、カボチャ、ジャガイモ、にんじん、カイワレ、水菜、クコの実、松の実……めくるめく食感の変化と、全体の統一感、そのバランスがすごいんです。

ごはんは、しっかりした噛みごたえがスープによく合う「寝かせ玄米」。隅から隅まで隙のない、まさに傑作スープカレーです。
店舗情報

4. 居心地最高!駅近の隠れ家ネパール「マーダル」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

実は2000年ころからネパール料理店密集地帯だった目黒。そんななか、唯一日本人シェフのお店として人気を集めるのが「MADAL(マーダル)」です。お店は駅からすぐなのですが、雑居ビルの上のほうにあるまさに隠れ家ダイニング。今年で創業四半世紀になる老舗です。

インド料理とネパール料理の食べて欲しいものを分け隔てなくそろえ、油控えめで誰もがおいしいと思える味に調律した独自の料理世界は、東京唯一の心地よさ。冬にはネパール式の鍋料理「ギャコック」もおすすめですよ。

マーダルセット

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

2,000円(税込)
1〜2名で訪問したお客限定で、おすすめ料理を盛り合わせたセットプレートがオーダーできます。プレートの内容は「バターチキン」「アルコアチャールサラダ」「パパド」「パロタ」「揚げモモ」「タンドリーチキン」「羊肉のチョエラ」。

「バターチキン」は玉ねぎたっぷり&クリーム控えめで爽やか、よくあるちょっと重たいバターチキンとはまったくの別物です。「タンドリーチキン」はふくよかジューシー。ネパールのスパイスマリネ「チョエラ」はしっかりとした羊の旨味が。

プレートの中央にあるのは「パロタ」。インドのデニッシュパンですが、油を極力落としてクッシャリ&パリッとした食感はこの店ならでは。ビストロで出てくるおいしいパンのように、つまんだり、いろんな料理につけたりして楽しめます。一品一品に丁寧な気配りが感じられ、やさしい気分で満たされるセットプレートです。
店舗情報

5. ネパール山岳民族タカリー族の激旨カレー「ラクシュミー」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

2005年にオープンした人気のインド・ネパール料理店ですが、注目すべきはネパール料理。実はここ、料理がおいしいことで知られるネパールの山岳民族・タカリー族の料理をいち早く東京に紹介したお店なのですから。

かといって「入りづらいのでは?」と身構える必要はありません。ランチタイムは近隣のビジネスマンでいつも大賑わい。秋には「目黒のさんまカレー」を出し、地元愛も強い繁盛店なのです。

ランチダルバート(ドリンク付き)

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,100円(税込)
ランチタイムにいただける、ネパール・タカリー族のカレー定食。ダルバートの「ダル」は豆、「バート」はごはんという意味で、その名の通りダル(豆)スープとごはんにいくつかのおかずとカレーがセットになっています。

カレーはチキンか野菜か選択可(写真はチキン)。ダルスープは4種の豆のミックスで、ネパール特有のジンブーというスパイスでスモーキーな味わい。その旨味にごはんがもりもり進みます。ちなみにごはんはおかわりOK。筆者は10年以上ぶりにここのダルバートを食べたのですが、ホントおいしい。全部おいしい!改めてタカリー料理のうまさにびっくりしました。

ディナータイムには「アマのダルバート」という名で、品数多めになっての提供。そちらも要チェックですよ。
店舗情報

6. ネパールの粋。洗練されたネワール族料理を手軽に「バルピバルキッチン」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

オープンが2017年と、目黒のネパール料理店としては新しいお店。「ラクシュミー」がネパール山岳地方に住むタカリー族のお店なのに対して、こちらはネパールの首都カトマンズ周辺に住むネワール族料理のお店です。

こぢんまりとしたお店はカウンター席メインのバルスタイル。カトマンズ気分でお酒とスパイス料理を楽しむのも乙ですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ