ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

味はどうなの?使い方は?インドネシア生まれのテンペ

Photo by muccinpurin

インドネシアを中心とした東南アジアで食べられるテンペ。大豆を使った発酵食品の一種で、インドネシアでは貴重なたんぱく源として重宝されています。

一般のスーパーではなかなか見かけないテンペを業務スーパーで見つけたので、気になる味わいと使い方をご紹介します。

テンペとは?

テンペとは、ゆでた大豆にテンペ菌をつけて発酵させた、インドネシアの伝統的な発酵食品のこと。テンペ菌はバナナやハイビスカスの葉に付着ちているクモノスカビの一種で、自然界に自生しているのだそう。

インドネシアでは炒めものやフリットにして食べられています。

業務スーパーで買える「テンペ」

Photo by muccinpurin

価格:321円(税込)
業務スーパーのテンペは、冷凍で販売されています。筆者の最寄りの店舗では、小籠包や餃子などの中華そうざいが並んだコーナーに置かれていましたよ。

透明な袋に「テンペ」と記されたごくごくシンプルな包装。「焼いて、揚げて、炒めて、お肉の代替として」とあるように、あらゆる料理に使えるようですが……。じつは筆者、テンペを食べたことはあるものの、調理するのは初。いろいろとチャレンジしたいと思います。

Photo by muccinpurin

テンペの原材料は、大豆とテンペ菌のみ。ゆでた大豆にテンペ菌をつけて発酵させる製法は、わらでゆでた大豆を包んで作られる納豆と通ずるところがありますよね。

調理の仕方と注意点は?

Photo by muccinpurin

長さ約20cm、幅8cm、厚さ3cmのテンペは、大豆の粒がしっかりと確認できる、これまでに見たことのないビジュアル。大粒の納豆に似ているといえば似ていますが……。発酵食品ということで匂いが気になるところですが、生の状態では気になりませんでしたよ。

業務スーパーのテンペは冷凍されているので、使う前に解凍する必要があります冷蔵庫や涼しい場所で半解凍し、好みの厚さに切って調理します。

テンペそのものを製造する段階では加熱されていないようなので、かならず火を通して召し上がってくださいね。

このあと詳しく紹介しますが、しっかり味付けをするのがおいしく食べるポイント。

取り扱いのポイント

  1. 調理前に冷蔵庫で半解凍する
  2. 必ず加熱して食べる
  3. しっかり味付けをする

おいしい食べ方は?テンペを使った簡単アレンジ2選

1. テンペの照り焼き

Photo by muccinpurin

肉の代わりに使えると聞いて試したのがテンペの照り焼き。スライスしたテンペの表面に片栗粉を薄くまぶし、醤油、みりん、砂糖で甘辛味に仕上げています。調理前のテンペはかなり素朴な見た目でしたが、テリがあるとかなりおいしそうに見えますよね。

かすかな発酵臭はあり!大豆のホクホク感がクセになる

Photo by muccinpurin

気になるテンペの味わいですが、かなりやわらかくゆでた大豆のホクホクとした食感がメイン。噛むうちに遠くの方に納豆のような発酵臭を感じ、なんとなくねっとりとした感じもあるようなないような……。

味は発酵食品独特の風味とうっすらとした酸味があり、クセが少ないとは言われていますが、気になる方は気になるのかも。納豆好きの筆者はまったく気になりませんでしたが、クセを隠したい場合は下味をつけて唐揚げにするとよいかもしれません。

パッケージに肉の代用として、とありましたが、テンペそのものに味(旨み)がないので、フライにするときも唐揚げにするときも、割としっかり目に下味をつけるとおいしくなりそうな予感がします。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ