ライター : macaroni 編集部 倉持

トレンド担当ディレクター

編集部が全国のご当地たれを調査!

Photo by macaroni

「全国各地に肉用のご当地たれって存在するけど、味ってそんなに違う……?」これといって有名なご当地たれのない千葉で育った筆者(macaroni 編集部 倉持)は、こう思いました。

ただお肉は好きなので、もっとおいしく食べるためにたれにこだわりたい!ということで、全国各地の商品を調査。一般的に購入しやすい、カルディや成城石井などのアイテムからおすすめをご紹介します。

牛肉はもちろん、豚肉、鶏肉、野菜に合うたれも登場しますよ。

高知県四万十の「ばかたれ」

Photo by macaroni

861円(税込) 内容量:360ml
高知県四万十川のふもとで、1本ずつ手作りされているローカル調味料。四万十に住む田舎のおばちゃんが作りはじめたことで評判を呼び、商品化に至りました。テレビ番組の “全国たれ総選挙“ でもベスト5にも選ばれた注目のたれです。

一度知ったら忘れられない商品名は、「ばかに(とても)おいしいたれ」という意味だそう。

ごはんとの相性No.1!手作りらしさを感じる濃い味

Photo by macaroni

ふたを開けた瞬間に広がる、甘辛〜い香り。こっくりと濃厚で、にんにくは結構強めです。しょうゆ、砂糖、味噌とベーシックながらにやみつきになる味。プチプチとしたごまがたっぷり入っているのも食欲をそそります!

今回セレクトした商品のなかでも、もっとも「たれごはん」に合いそうだと思いました。とにかく濃い味好きにおすすめ。

高知県大川村「焼肉のたれ 謝肉祭」

Photo by macaroni

847円(税込) 内容量:400g
高知県の大川村が開催するお祭り「大川村謝肉祭」にちなんで、県が販売を開始した焼肉のたれ。“謝肉祭” とは、もともとカトリックの祝祭で肉を断つ前におこなわれます。

ほかのたれと違う点は、味噌がベースであること。見た目も茶色っぽく、値段相応に高級感のある雰囲気です。

味噌派はハマる。野菜にも合うこっくりテイスト

Photo by macaroni

原材料には、味噌やしょうゆなどのほか、はちみつ、りんご、玉ねぎと甘みのある食材がずらり。たれというよりは、ペーストに近いくらい具材感がありますね。香辛料の影響か、黒こしょうのように鮮烈なアクセントを感じます。

いわゆる “甘辛いしょうゆたれ” とは別物。焼肉もいいですが、もやしやピーマンをたっぷり入れたホルモン焼きや、豚バラ肉のソテーにもバッチリ合いそうですよ。

大阪府・福屋「魔法のたれ」

Photo by macaroni

430円(税込) 内容量:240g
数種類のたれを扱う大阪のブランド「福屋」の万能たれ。お肉だけではなく、魚や卵料理にも合うよう作られたオールラウンダーです。そのジャンクな雰囲気とは裏腹に、天然素材にこだわられているのも魅力のひとつ。

国内産の本醸造しょうゆをはじめ、豆板醤、甜麺醤、コチュジャンを使用。うま味調味料は用いず、生おろしにんにくや玉ねぎを使い、複雑な味わいに仕上げています。

好き嫌いは分かれる?3種のジャンでアジアン風

Photo by macaroni

驚いたのは、その風味。異国の香りがブワッと鼻腔をくすぐります。韓国?中国?はたまたタイ……? 数種類の “ジャン” が使われていることもあり、不思議とアジアンな味ですね。唐辛子の辛さがピリリ、生のにんにくのような強い刺激も!

たれは、ぽとぽと垂れるようなテクスチャー。韓国料理のプルコギのように、あらかじめ牛こま肉を本商品で漬けておき、たれ焼きにするのもいいかもしれません。

青森県民が愛してやまない「スタミナ源たれ」

Photo by macaroni

518円(税込) 内容量:410g
上北農産加工(KNK)が販売する「スタミナ源たれ」は、青森県のソウルフードともいえる有名たれ。大手調味料メーカーが太刀打ちできないほどに人気で、シェアは70%を超えているそうです。“源たれ” の愛称を知らない県民はもぐりと言われてしまうとか。

源たれにはベーシックな商品に加えて、いくつか種類がありますが、今回はゴールドの(中辛)を選出。

運命の1本に出会えた!りんごたっぷりの万能選手

Photo by macaroni

源たれの大きな特徴は、青森県産のりんごをたっぷり使っている点。原材料欄は使用量の順に記載されますが、りんごはなんと2番目。果実の甘みとさわやかな風味が、ただならぬ旨さを生み出しています。

薄すぎず、濃すぎない塩梅で、お肉を引き立ててくれる実力派。ほんのひと舐めすれば、万人に愛される意味がわかるはず。源たれ初心者の筆者は、すっかり運命の出会いを感じてしまいました。

栃木県発祥。ステーキ宮の「宮のたれ」

Photo by macaroni

324円(税込) 内容量:200g
いまや全国にその名を轟かせる「宮のたれ」。昭和50年創業のステーキレストラン「ステーキ宮」のオリジナルソースで、熱狂的なマニアが多いことで知られます。商品化されるとたちまち話題に。

材料はしょうゆ、お酢、玉ねぎ、にんにくのみ、保存料は使われていません。非加熱で調理され、3週間冷蔵熟成させているのがポイント。

これだけは守るべし!かならず熱してから食べるたれ

Photo by macaroni

宮のたれの食べ方といえば、火を通すのが鉄則。店舗では、食べる直前に店員さんがアツアツの鉄板にたれをかけてくれるのがお決まりです。本商品も非加熱の生たれなので、フライパンでジューッと熱してから、お肉にかける、もしくはつけましょう。

そのままだとほのかに玉ねぎの辛みを感じますが、熱することで甘みに変化。しょうゆや酢も少し煮詰まって、奥深い味わいになります!

信州上田市のB級グルメ「美味だれ」

Photo by macaroni

453円(税込) 内容量:200g
鶏肉好きにおすすめしたいのが、信州上田市のB級グルメたれ「美味たれ」。すりおろしのにんにくが入ったしょうゆベースのたれで、ガツンとした風味が特徴です。

2010年、信州上田市は “焼鳥ににんにくしょうゆだれをかける” 市特有の食文化を発見。それを表現するために生まれたのが「美味だれ」なのです。

容赦ないにんにく風味。おうち焼鳥に最高!

Photo by macaroni

にんにく好きにはたまらないパンチ力。しょうゆが濃いからか、焦がしにんにくのような、いわゆる “にんにく風味” の一歩先をいく奥深さがあります。たれはとろとろしたテクスチャーで、食材にしっかり絡みつくタイプ。

もともとは鶏肉のために開発されたものですが、牛肉や豚肉にも合う!ラム肉のようにクセの強い肉にも負けない気がします。

北海道・ソラチの「十勝 豚丼のたれ」

Photo by macaroni

各324円(税込) 内容量:275g
北海道のご当地グルメ、豚丼を簡単に作ることができる「十勝 豚丼のたれ」。ジンギスカンやしゃぶしゃぶのたれも取り扱う有名メーカー、ソラチの一番人気アイテムです。1971年に販売を開始、2021年で50年を迎えるベストセラー商品!

味は王道のしょうゆベースと、コクと旨みを追求して生まれたみその2種類があります。

豚肉を愛し、豚肉に愛されたたれ

Photo by macaroni

フライパンで豚肉を軽く炒めたら、たれを煮絡めれば完成。豚肉の旨み、焦げ目の香ばしさ、甘辛いたれのタッグで、ごはんがみるみるうちに消えていきます……。まさに豚肉のために存在するたれといえるでしょう。

お好みで白髪ねぎ、マヨネーズを添えるとなおよし。味噌のほうは、からしがよく合いますよ。

自分だけの推したれを見つけて

Photo by macaroni

結局、甘辛い系のたれにそんな違いなんてないのでは……。いま思うと、愚かな考えから始まったこの企画。同じ肉だれといっても千差万別でした。甘い系、辛い系、サラサラタイプ、こっくりタイプ……と、突き詰めていくと種類の多さに驚きます。

食べ比べてみた結果、個人的な意見としては「スタミナ源たれ」がイチオシ。さすが青森県シェア70%を誇るだけあって、非常にバランスのいいたれだと思いました。我が家の定番調味料となりそうです。

自分好みの味を発見できたので、しばらく食卓はお肉の登場が多くなる予感。肉好きのみなさんもお気に入りのたれ探しを始めてみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ