ライター : akiharahetta

フードコーディネーター / 野菜ソムリエ

フード業界在籍歴10年以上。湘南の自宅と千葉の自宅を往復し、2つのキッチンを操るライフスタイルを送る。3度の飯とサーフィンが大好き。

オープン数ヶ月で話題のインクルーシブレストラン

Photo by akiharahetta

2021年6月上旬にオープンした、ダイニングスペース「biotable.(ビオターブル)」。ヴィーガンやグルテンフリーメニューへの関心が高まる昨今、ハイセンスな人々の間で注目を浴びているレストランです。

場所は港区芝浦、JR田町駅から徒歩10分ほどの川沿い。3つ並んだ黄色い楕円の看板が目印です。畑で採れた新鮮な野菜にも見える3つの楕円は、手づくりのあたたかさ、やさしさ、親しみやすさを表現しているそうですよ。

オープンしてまだ数ヶ月ですが、ヴィーガンメニューを目当てに訪れる人が続々と増えているのだとか。

東京・田町「biotable.(ビオターブル)」

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店舗は大通りに面しており、エレベーターか階段で2階にあがります。店内はご覧のとおりおしゃれ!ナチュラル感あふれるテーブルやカウンターに、ハンギンググリーンがアクセントになっています。

大きな窓や広いオープンキッチンは、開放感いっぱい。都会の中にありながら、川を眺められるテラス席もあります。

ビオターブルのコンセプトはホームパーティー。リラックスした空間で日常を感じられる料理を食べられます。大切な人を招きたくなるような、インクルーシブな空間を目指したそうですが、まさにその通りの雰囲気です。

みんなで同じテーブルを囲めるインクルーシブって?

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「ビオターブル」はインクルーシブという言葉を提唱しています。これはヴィーガンの人、グルテンフリーを心掛けている人、普通の食事をしたい人、みんなが同じテーブルを囲めるということだそう。

「ヴィーガンの人だけ専門レストランに行くなんてさみしいでしょう? みんなで一緒に食事できるお店を目指しました」という、オーナーの言葉。やさしい思いが詰まっているんですね。

メニューには、ヴィーガン、グルテンフリーの表示があり、ほかに通常メニューも用意されています。食に対するさまざまな価値観に対応していますよ。

次々と新しいヴィーガンメニューを生み出すのは敏腕シェフ

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「ビオターブル」の体にやさしくおいしい料理を作ってくれるのは、グスタボ・サボリオ氏。イタリア・フィレンツェ出身で、幼い頃から料理が好きだったこともあり、21歳のときにフィレンツェの料理学校へ進んだそうです。

アメリカ・マイアミやイタリア・フィレンツェ、ヴェネチアのレストラン、ホテルのシェフ兼マネージャーとして勤務したのち、2010年日本に来日。広尾のイタリアンレストラン「il Buttero(イル ブッテロ)」や「KINTAN(キンタン)」などを経験し、2021年「biotable.」のシェフに就任しました。

やさしさと愛情(アムール)にあふれたイタリア人らしいお人柄が印象的。日本語堪能、週5でジムに通い、ポジティブなバイブスいっぱいのシェフです。

ビオターブルの代表的なメニュー

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では、さっそくメニューをご紹介していきましょう!今回は、サラダ、メイン、パスタ、デザートの4品をオーダー。

ヴィーガン、グルテンフリー、普通メニューを織り交ぜましたが、見た目だけではどれがヴィーガンなのかわかりませんよね。すごいと思いませんか?

1. バクバク食べるいろんな雑穀と木の実のbiotable.sサラダ

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1,200円(税込)
まずはサラダからスタート。ヴィーガン、グルテンフリーの美しいサラダです。葉物野菜に雑穀、そこへエディブルフラワー、フリーズドライクランベリーを散りばめてあります。

甘酸っぱい味わいで、とにかく爽やか。食材ひとつひとつにこだわって、有機栽培の新鮮なものを中心に使用しているため、食べると口の中が清々しくなります。見た目、味ともに、乙女心をくすぐられっぱなし。また食べたいひと皿です。

2. 鶏むね肉の低温調理オレンジソース

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1,500円(税込)
メインに選んだのはこちら!魅力的なメニューが多く、迷いに迷い、通常メニューに。「低温調理でやわらかく仕上げた鶏むね肉が最高です」との説明が決め手でした。

驚くほどしっとりしたむね肉にナイフを入れ、口に運ぶと、あまりのおいしさに思わず「わっ」と嬉しい悲鳴……。低温調理の肉料理は、ほかでも食べたことがあるけれど、ここまでやわらかいのは初めてです。

バターとオレンジの風味も絶妙。オレンジをふんだんに使用しているのに、酸味が立ちすぎることはなく、まろやかで芳醇な味わいです。

3. ソイミートのパーフェクトヴィーガンラザニア

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2,200円(税込)
看板メニューでもある「ソイミートのパーフェクトヴィーガンラザニア」。大豆由来のソイミートを使ったヴィーガン食のラザニアで、パスタは米粉、タピオカ粉から作られているとのこと。ホワイトソースは豆乳をメインに用いて、バター、小麦粉フリー。ヴィーガンでありながらグルテンフリーでもあります。

食べてびっくりしたのは、肉を使っていないとは思えないコク。ソイミートというと、あっさりしていて、肉に比べてパンチの少ない印象があります。ところが、このラザニアはやさしい野菜のコクがたっぷり。

ボリュームもあるのでお腹いっぱいになりますが、それでいて重くありません。

4. グルテンフリーしっとりフォンダンショコラ

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食事のシメのお楽しみ、デザートには「グルテンフリーしっとりフォンダンショコラ」をチョイス。なんでもこのフォンダンショコラ、シェフが試行錯誤の末に作り出した傑作なのだそう。

フォンダンショコラは、割ると中からチョコレートがとろりと溶け出しますよね。これをグルテンフリーでとなると、かなりむずかしく、加えてなめらかな舌触りを表現するのは、至難の業だそうです。

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はたして中身はどうなっているのでしょう。ドキドキしつつ、フォークで半分にカットしてみると……。お見事!チョコレートがとろりと流れ出てきました。見た目は通常のフォンダンショコラにしか見えません。

チョコレートは濃厚、舌触りはなめらか。正直グルテンフリーとは気づかないおいしさです。ラズベリーのソースとの相性も抜群で、感動的な味わいでした……。シェフ、ごちそうさまでした。

食へのアムールがたっぷり詰まったお店

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ビオターブルは “あらゆる人が一緒に食を楽しめるように” そんな愛がいっぱい詰まったお店でした。インクルーシブなだけでなく、フードロス削減も意識しており、今後は容器を持参すれば、食べ残しを持ち帰れるサービスにも積極的に取り組んでいくそうですよ。

さらには、飲食店の枠組みを超え、周辺地域の方々へ向けた「不ぞろい野菜のマーケット」の開催や、将来的には子供たちの「食育ツアー」などを企画する予定もあるとのこと。いまはなかなかお出かけもしづらい状況ですが、ご近所さんや気になった方はぜひ訪れてみてくださいね。

店舗情報

Photos:11枚
biotable.の看板
biotable.の店内
ビオターブルのメニュー
グスタボ・サボリオ氏
biotable.の料理の数々
バクバク食べるいろんな雑穀と木の実のbiotable.sサラダ
鶏むね肉の低温調理オレンジソース
ソイミートのパーフェクトヴィーガンラザニア
グルテンフリーしっとりフォンダンショコラを食べている様子
カットしたグルテンフリーしっとりフォンダンショコラ
ビオターブル店内の黒板とグラス棚、手前に照明
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