ライター : 松 宏彰(カレー細胞)

カレーキュレーター

あらゆるカレーと変な生き物の追求。 生まれついてのスパイスレーダーで日本全国・そして海外あわせ3000軒以上のカレー屋を渡り歩く。 カレーイベント主催、雑誌のカレー特集執筆、TV…もっとみる

マニアが今注目する、八王子カレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

▲ビルが林立する八王子駅前のロータリー
都内でありながら自然豊かで、牧場や農園もたくさん。地元食材を生かしたグルメが楽しめる八王子。

ことカレーに関して言えば、昔から愛される老舗カレー店のほか、北海道スープカレー店が続々進出してきているのも面白いところ。食材が豊かな街ならではです。

今回は老舗カレーやスープカレーに加え、近年登場したスリランカ料理、ネパール料理、スパイスカレーなど、八王子カレーの今をご紹介。都心から離れたグルメシティ「八王子」の探訪をお楽しみください。
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1. 八王子名物の個性派カレー「これく亭」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

知る人ぞ知る、八王子の名物カレー店「これく亭」は1977年開業。インドやスリランカのカレーに独自解釈を加えたカレーが人気で、今まで何回か閉店や休業をしているのですが、そのたびにファンの後押しによって復活を繰り返しているんです。

以前は京王線山田駅近くの牧場脇で営業していましたが、2017年6月、八王子駅から徒歩5分の場所へと移転、ぐっと訪問しやすくなりました。

メインはチキン、キーマ、アーモンドシチューの3種。チキンはホットかマイルドから選べ、それぞれ合いがけも可能になっています。

CURRY COMBI A(ホットチキンとキーマカレー)

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,300円(税込)
ピラミッド型のライスが、「これく亭」永遠のアイコン。ちなみに大盛りをオーダーすると、ピラミッドがふたつになるんですよね。

キーマカレーは、牛7:豚3の国産ひき肉と完熟トマトのスパイシー炒めドライタイプ。チャナ豆がたっぷり入っていて食感が楽しいのです。

ホットチキンカレーは、地元・磯沼牧場「ミルクの黄金律」だけで煮込んだ、スパイシーでクリーミーな味わい。手羽元が2本入っています。最初は「わ、牛乳だ!」と感じ、そのあと「お、結構辛さが来るかも」と思いきや、「ふぅ、牛乳を飲んだあとのやさしい感じ」へ。

ここまで牛乳を感じるカレーはなかなかありません。八王子に来たら必食のひと皿です。
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2. 地元で長く支持される、八王子の印度「インドラ」

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あの竹中直人さんが学生時代に通っていたことでも知られる「インドラ」は、「これく亭」とほぼ同時期に開業した、“八王子二大老舗カレー”のひとつ。竹中さんは昔、深夜番組で「ナンの男」というキャラクターを演じていたことがあるのですが(検索してみてください)、その原点が「インドラ」にあると思うと、実に味わい深いです。

開業40周年の2016年に近隣へ移転し、綺麗な装いとなりましたが、メニューは昔から変わらず。インドのカレーやスパイス料理にアレンジを加えた料理があれこれ楽しめますよ。

ひき肉とナスのカレー

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

900円(税込)
「インドラ」創業以来の人気メニュー。インドの茄子キーマと言うよりはむしろ、油を控えてクミン香を加えた麻婆茄子といった風合いです。だれもが親しめる味なんですが、不思議とクセになるのです。

ライスと合わせてももちろんおいしいのですが、オススメは別売りのピタパン。あらかじめレタスが入ったピタパンにこのカレーを詰めれば、即席キーマピタサンドのできあがり!
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3. 北海道スープカレーの名店「奥芝商店 八王子田代城」

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

北海道スープカレー屈指の名店「奥芝商店」が道外初進出を果たしたのが、ここ八王子。やはり自然豊かな土地柄が決め手でしょう。支店ごとに土地の食材を積極的に用いる「奥芝商店」らしく、八王子産の食材をふんだんに取り入れているのが特徴です。

さらにすごいのは、注文を受けてから小鍋でスパイスを炒め、一杯一杯具材をスープで煮込むところ。当然手間がかかるはずですが、そこは品質本位。カレー料理の命であるスパイスの香りがベストな状態での提供を心がけているというわけです。タイミングによっては数十分待つ場合もあるので、ご覚悟を。

ちなみに京王片倉駅付近にも支店があるのですが、道外進出した「奥芝商店」はいまだこの2店のみ。八王子にしかないのです。
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