ライター : nyaimoi13

初節句とはどんな行事?

Photo by macaroni

日本には豊かな四季のなかで育まれた多くの「節句」があります。節句とは、季節の節目となる日と、その季節行事を指します。

「初節句」とは、赤ちゃんが初めて迎える節句のことで、女の子は「桃の節句」と呼ばれる3月3日、男の子は「端午の節句」と呼ばれる5月5日にお祝いします。初節句では赤ちゃんの健やかな成長を願い、縁起の良い食べ物を食べます。この記事では、おすすめの料理や食べられる理由をご紹介します。

初節句におすすめの料理

  1. 桃の節句(ひな祭り):ちらし寿司・蛤のお吸い物・菱餅
  2. 端午の節句:柏餅・ちまき・かつお・たけのこ料理

【ひな祭り】初節句におすすめの料理5選

1. ちらし寿司

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ちらし寿司には、えび(長寿)、れんこん(先行きを見通す)、錦糸卵(金銀を表す)など縁起の良い食材が多く入っているため、お祝いの席でよく食べられます。彩りも華やかで春らしく、女の子の初節句をお祝いするためにぴったりの食事といえます。

しいたけとにんじんは、よく味が染みるように落とし蓋をして煮て、しっかりと冷まします。錦糸卵は水溶き片栗粉を入れると、破れにくくなるので試してみてくださいね。ごはんはあとから調味料を混ぜるので、固めに炊くとよいでしょう。

2. はまぐりのお吸い物

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桃の節句のお祝いにふさわしいのは、はまぐりのお吸い物です。はまぐりは、貝殻が対になっているものでなければぴったりと合いません。そのことから、将来相性のよい相手と結ばれ、一生添い遂げられるようにという願いが込められています。

お吸い物はシンプルな味付けのため、塩分調節が重要です。はまぐりから塩分が出るので、味見をして塩の量を調節するようにしましょう。お好みで、菜の花を塩ゆでして入れてもOK。春らしい見た目に仕上がりますよ。

3. 菱餅

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菱餅はよもぎの緑、ひしのみの白、クチナシの桃色の3色が重なったひし形の餅です。緑は「健やかな成長」、白は「純潔」、赤(桃色)は「魔除け」の意味があり、女の子の健やかな成長を願って食べられます。

菱餅を作る代わりに、ちらし寿司を菱餅風にアレンジするのもおすすめです。牛乳パックを使えばきれいなひし形が作れますよ。アボカドは色が変わらないように、レモン果汁をかけておきましょう。きゅうりやサーモン、かまぼこなどでトッピングすると見栄えが豪華にグレードアップします。

4. ひなあられ

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その昔、ひな人形を持って野原に出かけ、春の風景を見せる「ひなの国見せ」という行事があり、そこでひなあられを食べていたと言われています。菱餅と同様に緑、白、桃色の縁起のよい3色が特徴です。

切り餅を小さくカットしてオーブンで焼くだけで、カリカリのあられができあがります。ストロベリーパウダーや抹茶をまぶせば、かわいらしい仕上がりに。切り餅がくっつかないよう、天板に並べるときは離して焼きましょう。

5. 白酒(甘酒)

元々桃の花を酒に浸した「桃花酒」を飲む風習がありました。その後、桃の花との対比が美しい白酒が飲まれるようになったようです。白酒には長寿や魔除けの意味があり、邪気払いのために飲むと言われています。白酒はアルコールを含むため、お子さんは飲むことができません。ノンアルコールの甘酒を用意し、代用するのがおすすめです。

米麹さえあれば、炊飯器を使って簡単に甘酒を作ることができます。温度が重要なので、温度計で確認しながら水を加えましょう。できあがったら清潔な容器に入れ、1週間以内に飲み切ってくださいね。

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