1. しっかりと焼く

上部の生地が焼き足らないと、水分を含んだ生地の重さでしぼんでしまいます。フワッと軽い食感ではなくなるため、しっかり焼きましょう。オーブンから出す前は必ず竹串で刺し、火の通り具合を確認してください。

またシフォンケーキは生地が型にしっかりと張り付いて膨らむので、型に油を塗ると焼き縮みの原因になります。シリコン型で作る場合も生地が焼き縮むため、使用しないほうがよいでしょう。

2. 砂糖を減らし過ぎない

レシピをアレンジする方は、砂糖を減らし過ぎないよう注意が必要です。シフォンケーキの砂糖はただ甘くするためだけではなく、メレンゲの強度を上げる効果があります。

メレンゲをしっかり泡立てても、強度が低いと卵黄生地と混ぜたときに気泡が消えてしまいますよ。メレンゲの砂糖は減らさず、レシピ通りに作ることをおすすめします。

3. 完全に冷めてから型出しする

焼いてすぐのシフォンケーキは生地内に蒸気がこもっているため、型から外すと膨らんだ生地がしぼんでしまいます。完全に冷まして型から外しましょう。そのとき必ず逆さにして冷ましてください。焼きたてのやわらかい生地が重力でつぶれるのを防ぎます。

シフォンケーキの失敗例3:「腰折れ」の原因

シフォンケーキを型から外したときに、くびれたような形になる……。側面部分が折れたり自立できないほど大穴が空いたりするのは、「腰折れ」という現象です。前述したようなしっかりと焼く冷めてから型をはずすほか、ふたつの解決法があります。

1. メレンゲの泡立て方を見直す

メレンゲがうまく泡立てられていないと、腰折れしたりふくらみが悪くなったりします。卵白はきれいなボウルに入れてグラニュー糖を3回に分けて加え、ツノが立ち艶やかな状態になるまでメレンゲをしっかりと泡立てましょう

また卵白の割合が多いレシピは、特にしっかりとメレンゲを作ることが重要です。

2. メレンゲはムラなく混ぜる

メレンゲの混ぜ不足も考えられます。メレンゲがうまく作れても卵黄生地とよく混ざっていないとNG。生地のなかにメレンゲの固まりができ、焼いているうちにしぼんで穴になってしまいます。気泡をなるべくつぶさないよう、メレンゲを卵黄生地とムラなく混ぜてください

意外かもしれませんが、卵白を泡立てすぎて生地によく混ざっていない可能性も。ボソボソの状態になるまで泡立ててしまうと、卵黄生地とうまく混ざらなくなります。卵白の泡立ては、なめらかなツノが立ったところでストップしましょう。

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