ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

シフォンケーキの失敗原因って?

フワッとした軽い食感が魅力のシフォンケーキ。使う材料が少なく、焼きっぱなしでできることから、手作りする方も多く人気です。

しかし型から外したら、「内側に大きな空洞があってガッカリ……」なんて経験はありませんか?シフォンケーキは作りやすそうに見えるかもしれませんが、「底上げ」や「焼き縮み」など意外と失敗ポイントの多いケーキです。シフォンケーキの失敗原因と対策を見てみましょう。

シフォンケーキの失敗例1:「底上げ」の原因

ふっくらときれいに焼けていたのに、型から外したらシフォンケーキの底にペッコリ凹みがある……。この現象は「底上げ」といい、おもな解決法は3つあります。

1. 生地をよく混ぜる

卵黄・油・水分がしっかり混ざっていないと、生地に型が張り付かずに底上げの原因になります。卵黄・油・牛乳の順でしっかりと混ぜ合わせて乳化させましょう。卵黄をしっかり泡立てる方法も有効です。

2. オーブンの温度を高めに設定する

「底上げ」はオーブンの温度が低すぎたり、熱伝導が悪かったりするケースも。特に下火が弱いオーブンの場合は上部ばかり膨らんでしまい、底生地の水蒸気の逃げ場がなくなって底に空洞ができやすくなります。

ただオーブンを買い替えるのはむずかしいもの。少し高い温度で焼くほか、天板ごと予熱したり網の上にのせて焼いたりするのがおすすめです。天板の四隅にプリンカップを置き、その上に網をのせて台を作ってもOK。熱風が底にもあたり、下火の低さをカバーできますよ。

3. 型に流すときに空気を入れない

生地が上手に混ざっていても、型に流すときに空気を含んでしまい底に穴が開く場合もあります。焼く前に型ごと軽く落として空気を抜くと失敗を防げますよ。

シフォンケーキの失敗例2:「焼き縮み」の原因

ふっくら膨らんでいたシフォンケーキが、時間とともにしぼんでしまう「焼き縮み」。この解決法はおもに3つあります。

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