きれいな肌作りに役立つ「タンニン」

タンニンは柿に含まれる渋み成分で、ポリフェノールの一種です。タンニンには抗酸化作用があり、シワの原因となる活性酸素を除去してくれます。

また、タンニンにはメラニンを生み出す細胞の増殖を抑える作用があると報告されています。きれいな肌作りに役立つことが期待されていますよ。(※3,9)

甘柿・渋柿・干し柿の栄養価の違いは?

種類ビタミンAβ-カロテンビタミンCカリウム食物繊維
甘柿35μg420μg70mg170mg1.6g
渋抜き柿25μg300μg55mg200g2.8g
干し柿120μg1400μg2mg670mg14.0g
(※1)
※いずれも100gあたりの栄養価
100gあたりで比べると、干し柿は柿の栄養が凝縮されており、ビタミンA・β-カロテン・カリウム・食物繊維が生の柿よりも多く含まれています。

一方、ビタミンCの量がもっとも多いのは甘柿です。ビタミンCは熱に弱く、水に溶けやすい性質があるため、干し柿の製造過程で失われてしまうと考えられます。(※5)

栄養豊富な柿のカロリーや糖質は高い?

種類重量カロリー糖質量
甘柿可食部145g91kcal20.7g
渋抜き柿可食部145g86kcal20.4g
干し柿可食部32g88kcal18.3g
(※1,10,11)
※それぞれ1個(可食部)あたりの栄養価
甘柿1個あたりのカロリーは91kcal、渋抜き柿では86kcal、干し柿では88kcal。その差は大きくないものの、1個あたりで比べるともっとも高カロリー・高糖質なのは甘柿です。

なお、干し柿1個あたりの重さは生の柿の1/4以下ですが、カロリーや糖質量は同程度。干し柿の食べ過ぎには注意しましょう。

柿の栄養を効率よく摂る方法

柿の栄養を効率よく摂る方法

  1. 生のまま食べる
  2. たんぱく質と合わせる
  3. ビタミンEと合わせる
  4. 皮ごと食べる

生のまま食べる

柿の栄養素を効率よく摂るためには、生で食べるのがおすすめ。食材に含まれるビタミン類は、加熱調理や水に浸ける・さらすことで栄養分が減少してしまうおそれがあります。特に、柿に豊富に含まれるビタミンCは損失率が大きいと言われています。(※12)

たんぱく質と合わせる

柿の栄養をきれいな肌作りに役立てたい方は、柿をたんぱく質が豊富な食品と組み合わせるのがおすすめ。柿に含まれるビタミンCは肌荒れ対策に役立つほか、たんぱく質と組み合わせることでコラーゲンの合成が促進されます。

刺身と合わせてカルパッチョにしたり、ヨーグルトと合わせて食べたりしてみてはいかがでしょうか。(※1,13)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ