体内の約60%を占める「水分」

きゅうり100gあたりに、水分は95.4g含まれています。

人間は、成人男性の約60%、成人女性の約55%が水分です。水分は、酸素や栄養分を細胞に届けたり、老廃物を尿として排泄したりします。また、体温が上がった際、汗を出して体温を一定に維持するはたらきもありますよ。(※1,7)

きゅうりの効果を効率よく活かす調理法・食べ方

効果的な調理法・食べ方

  1. 皮ごと食べる
  2. 酢の物にする
  3. ぬか漬けにする

皮ごと食べる

きゅうりに含まれるシトルリンは、果肉にも含まれていますが皮の部分に多く含まれています。そのため、皮ごと食べるのがおすすめです。

きゅうりの両端にはククルビタシンという成分が含まれており、苦味を感じることがあります。ククルビタシンは加熱しても苦みは消えないので、取り除いて調理しましょう。両端を1cmほど切り落とし、端の部分は皮をむくとよいですよ。(※5,8)

酢の物にする

きゅうりにはアスコルビナーゼという成分が含まれています。これは、ビタミンCを破壊する酵素です。

アスコルビナーゼは酢と一緒に摂取すると、アスコルビナーゼが失活してビタミンCの破壊を抑えることができると言われています。和食料理の定番、きゅうりの酢の物は理にかなった食べ方と言えますね。(※9)

ぬか漬けにする

きゅうりのぬか漬けも、おすすめの食べ方のひとつです。

ぬか漬けを作るときに必要な「ぬか」には、ビタミンB群が豊富に含まれています。そのため、きゅうりに限らず、野菜をぬか漬けにすると、ぬかの栄養分が吸収されてビタミンの含有量が増えると言われているんです。きゅうりをぬか漬けにすることで、栄養アップが期待できます。(※10)

【Q&A】きゅうりは夏バテに効果がある?

A:きゅうりには夏バテ対策に役に立つ作用がありますよ。

冷たいものばかり摂り過ぎると、胃腸が冷えて消化能力が弱まったり、食欲が落ちたりする「夏バテ」を引き起こしやすくなります。この原因のひとつが「低カリウム血症」です。汗を大量にかいたときに、カリウムが汗と一緒に失われてしまうためと考えられています。きゅうりにはカリウムが多く含まれているため、これらの対策に役立つ作用がありますよ。

また、約95%の水分が含まれているきゅうりは、体を冷やす作用もあります。(※11,12)
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