ライター : とも

子育てフードライター

あおさとは

あおさは海藻の一種です。アオサ目のアオサ属に分類され、食用として主に使われているのはアナアオサ。大小の穴があいているのが名前の由来です。長さは5cmほどで葉っぱのような形が特徴。濃い緑色をしていて、緑色色素であるクロロフィルをもっています。

褐色のワカメや昆布、赤色のテングサなどとは、同じ海藻でも分類が異なります。

主な産地

あおさの主な産地は、愛知県の三河湾です。収穫時期は5月上旬~12月中旬と長く、あおさを粉末にした「あおさ粉」の約70%が、三河地域で生産されていると言われています。

あおさと青のりの違い

青のりはアオサ目のアオノリ属に分類される海藻で、あおさとは分類が異なります。主に食用として使われているのはスジアオノリやウスバアオノリなど。形は糸状で、あおさにくらべて香りが強いのが特徴です。また、あおさが天然物なのに対し、青のりは養殖が盛んな点にも違いがあります。

なお、地域によってはヒトエグサ属に属するシワヒトエグサを「あおさ」や「あおさのり」と呼ぶことがあります。

あおさと青のりの使い分け方

あおさは薄く平らなフレーク状の形を活かし、水で戻してから味噌汁や天ぷらに使うのがおすすめ。ほかにも、刻んで卵焼きに入れたり、冷奴にのせたりと焼きのりと同じように使うことができます。

青のりは粉末状なので、焼きそばやたこ焼きに振りかけて使うのが一般的。あおさにくらべて香りが強いため、少量でも料理のアクセントになりますよ。

あおさの栄養・カロリー

あおさ100gあたりのカロリーは130kcalです。体内の酵素を活性化させるはたらきをもつマグネシウムが多く含まれていて、100gあたりの含有量は3,200mg

また、カルシウムも豊富で490mg含まれています。牛乳のカルシウム含有量110mg(100gあたり)と比較しても多いことが分かりますね。カルシウムは骨や歯の形成に欠かせないため、年代を問わず積極的に摂りたい栄養素のひとつです。(※1,2,3,4)

あおさの保存方法

流通しているあおさの大半は、乾燥させたものです。そのため、保存する際は湿気を吸わないように気を付ける必要があります。また、紫外線に当たると変色してしまうおそれがあるので、密閉できる袋や容器に入れて冷暗所で保存すると良いでしょう。

冷蔵庫や冷凍庫で保存することもできます。ほかの食材のにおいが移らないように、袋を二重にしたり蓋付きの瓶や容器に入れると良いですよ。
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