目次
小見出しも全て表示
閉じる
教えてくれた人
アドバンスド・コーヒーマイスター/ビバ中川さん
日本スペシャルティコーヒー協会認定アドバンスド・コーヒーマイスター。株式会社アマナのコーヒークリエイターとしても活躍中。コーヒーは“五感を刺激するメディア”と称し、バリスタにとどまらずカフェの監修や新しいコーヒーの楽しみ方を提案するなど活動の幅を広げている。自身のコーヒーネーム「VIVA(ビバ)」を冠したお店「VIVA COFFEE」が2021年4月中旬にオープン予定。店内では「燗コーヒー」だけでなく、自家焙煎コーヒーや日本酒の角打ちまで楽しめる。
日本スペシャルティコーヒー協会認定アドバンスド・コーヒーマイスター。株式会社アマナのコーヒークリエイターとしても活躍中。コーヒーは“五感を刺激するメディア”と称し、バリスタにとどまらずカフェの監修や新しいコーヒーの楽しみ方を提案するなど活動の幅を広げている。自身のコーヒーネーム「VIVA(ビバ)」を冠したお店「VIVA COFFEE」が2021年4月中旬にオープン予定。店内では「燗コーヒー」だけでなく、自家焙煎コーヒーや日本酒の角打ちまで楽しめる。
ビバ中川さんの連載はこちら▼
「燗コーヒー」とは?
コーヒーのおいしさと新しい楽しみ方を広げる活動をしている、ビバ中川こと中川亮太さん。日本スペシャルティコーヒー協会認定の上級資格アドバンスド・コーヒーマイスターの第一人者です。そんなビバ中川さんがおすすめするのが、「燗コーヒー」。一体どんな飲み物なのでしょうか。
ビバ中川さん:
「燗コーヒーとは、コーヒーをお湯ではなく熱燗で抽出したものです。私は日本酒もとても好きでよく飲むのですが、日本酒は温度によって味わいが変わるところや、水と馴染みがよい点がコーヒーとよく似ていることに気づきました。
親和性の高いコーヒーと日本酒を合わせたら、新しいスタイルが生まれるんじゃないかと。7~8年前くらいからいろいろと試して試行錯誤のうえに完成したのが、燗コーヒーです」
ビバ中川さん:
「燗コーヒーとは、コーヒーをお湯ではなく熱燗で抽出したものです。私は日本酒もとても好きでよく飲むのですが、日本酒は温度によって味わいが変わるところや、水と馴染みがよい点がコーヒーとよく似ていることに気づきました。
親和性の高いコーヒーと日本酒を合わせたら、新しいスタイルが生まれるんじゃないかと。7~8年前くらいからいろいろと試して試行錯誤のうえに完成したのが、燗コーヒーです」
ビバ中川さん:
「試しに仲間うちでのお花見でふるまってみたら思いのほか好評で!以来、どんなコーヒーと日本酒が合うのかを突き詰めるようになりました。
燗コーヒーは、コーヒーのフレーバーが非常に際立つ飲み物です。コーヒー自体の甘さとフルーティな味わいに、日本酒のふくよかな旨味と豊かな香りが合わさる。まさに両方のいいとこどりなんですよ。
近ごろでは酒屋さんとコラボして、イベント会場でふるまうことも。酒屋さんも新しい飲み方を模索されているようで、とても興味を持ってくださっています」
「試しに仲間うちでのお花見でふるまってみたら思いのほか好評で!以来、どんなコーヒーと日本酒が合うのかを突き詰めるようになりました。
燗コーヒーは、コーヒーのフレーバーが非常に際立つ飲み物です。コーヒー自体の甘さとフルーティな味わいに、日本酒のふくよかな旨味と豊かな香りが合わさる。まさに両方のいいとこどりなんですよ。
近ごろでは酒屋さんとコラボして、イベント会場でふるまうことも。酒屋さんも新しい飲み方を模索されているようで、とても興味を持ってくださっています」
燗コーヒーはどうやって作る?
コーヒーと日本酒の相性がよいとは、驚きです。しかし、どちらも種類が多いのでどれを組み合わせればよいのか迷ってしまいますよね。
ビバ中川さん曰く、おいしい燗コーヒーを作るにはコーヒーと日本酒の選び方が大事とのこと。また、用意する道具にもポイントがあるようです。さっそく詳しく解説していただきましょう。
ビバ中川さん曰く、おいしい燗コーヒーを作るにはコーヒーと日本酒の選び方が大事とのこと。また、用意する道具にもポイントがあるようです。さっそく詳しく解説していただきましょう。
用意するもの
・日本酒
・コーヒー豆
・エアロプレス
・徳利やチロリ(なければ耐熱カップでもOK)
・コーヒーミル
・コーヒーサーバー
ビバ中川さん:
「日本酒は、温めることで香りが引き立つ“燗映え”するものを選びましょう。多くの酒屋さんで購入できる長野県の『真澄(純米タイプ)』がおすすめです。燗コーヒーの場合は、熱燗にした際にキレよりもコクと甘みがバランスよく広がる日本酒が飲みやすくなります。少しアルコール度数の低い『真澄 YAWARAKA TYPE-1』はお酒だけでも飲みやすく、燗コーヒー初心者には特におすすめです。
コーヒーは浅煎りのフルーティな豆が合います。おすすめの産地はエチオピア。ナチュラルという製法で作られていて、甘い香りが日本酒とマッチするんです。コーヒーミルがない方は、豆を購入する際“粗挽き”に挽いてもらってください。
道具はエアロプレスという抽出器具があればよりよいですが、ご自宅で飲むならハンドドリップでも構いません」
・コーヒー豆
・エアロプレス
・徳利やチロリ(なければ耐熱カップでもOK)
・コーヒーミル
・コーヒーサーバー
ビバ中川さん:
「日本酒は、温めることで香りが引き立つ“燗映え”するものを選びましょう。多くの酒屋さんで購入できる長野県の『真澄(純米タイプ)』がおすすめです。燗コーヒーの場合は、熱燗にした際にキレよりもコクと甘みがバランスよく広がる日本酒が飲みやすくなります。少しアルコール度数の低い『真澄 YAWARAKA TYPE-1』はお酒だけでも飲みやすく、燗コーヒー初心者には特におすすめです。
コーヒーは浅煎りのフルーティな豆が合います。おすすめの産地はエチオピア。ナチュラルという製法で作られていて、甘い香りが日本酒とマッチするんです。コーヒーミルがない方は、豆を購入する際“粗挽き”に挽いてもらってください。
道具はエアロプレスという抽出器具があればよりよいですが、ご自宅で飲むならハンドドリップでも構いません」
作り方
1. 燗をつける
ビバ中川さん:
「まずは熱燗を作りましょう。徳利やチロリに日本酒を注いだら、湯を張ったやかんで熱していきます。日本酒の熱燗だと55度が通常ですが、燗コーヒーでは飛び切り燗越えめいいっぱいの70度を目指します。
抽出器具に入れるとさらに日本酒の温度が下がってしまうため、あらかじめ熱めに設定するのがポイントです。
温度計がない場合は鍋のお湯を沸騰させたら火を止めて、それから徳利をつけてください。余熱でも十分適温まであがりますよ」
「まずは熱燗を作りましょう。徳利やチロリに日本酒を注いだら、湯を張ったやかんで熱していきます。日本酒の熱燗だと55度が通常ですが、燗コーヒーでは飛び切り燗越えめいいっぱいの70度を目指します。
抽出器具に入れるとさらに日本酒の温度が下がってしまうため、あらかじめ熱めに設定するのがポイントです。
温度計がない場合は鍋のお湯を沸騰させたら火を止めて、それから徳利をつけてください。余熱でも十分適温まであがりますよ」
2. コーヒー豆をセットする
ビバ中川さん:
「まずはコーヒーミルでコーヒー豆を粗挽きに。粗めに挽くことで、コーヒーの雑味が出にくくなり、アロマや旨味のいいところだけ抽出できます。
日本酒1合に対して、コーヒーの量は7~10gを目安にしてください。コーヒーをいつも通りの濃さで淹れると、日本酒よりコーヒーの味わいが強くなりすぎてしまいますので、薄めに作るのがカギですね。
次にエアロプレスにコーヒーをセットします。今回は味を安定させるために、エアロプレスを逆さまにセットするインバート式を紹介しますね。ハンドドリップの場合は、たた普通にドリッパーにコーヒー豆をセットすれば大丈夫ですよ」
「まずはコーヒーミルでコーヒー豆を粗挽きに。粗めに挽くことで、コーヒーの雑味が出にくくなり、アロマや旨味のいいところだけ抽出できます。
日本酒1合に対して、コーヒーの量は7~10gを目安にしてください。コーヒーをいつも通りの濃さで淹れると、日本酒よりコーヒーの味わいが強くなりすぎてしまいますので、薄めに作るのがカギですね。
次にエアロプレスにコーヒーをセットします。今回は味を安定させるために、エアロプレスを逆さまにセットするインバート式を紹介しますね。ハンドドリップの場合は、たた普通にドリッパーにコーヒー豆をセットすれば大丈夫ですよ」
ビバ中川さん:
「コーヒー豆のセットが完了したら、日本酒を注ぎましょう。ドリッパーでコーヒーを淹れるときと同様、最初は少量で蒸らします。数秒蒸らしたら全体に行きわたるようにすばやく日本酒を注いでください。この状態で1分ほど待ちます。
あまり長く置くと温度の低下による味の劣化が生じますので、短時間で抽出するのがポイントです」
「コーヒー豆のセットが完了したら、日本酒を注ぎましょう。ドリッパーでコーヒーを淹れるときと同様、最初は少量で蒸らします。数秒蒸らしたら全体に行きわたるようにすばやく日本酒を注いでください。この状態で1分ほど待ちます。
あまり長く置くと温度の低下による味の劣化が生じますので、短時間で抽出するのがポイントです」
- 1
- 2
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
フード&ドリンクの人気ランキング