ライター : macaroni 編集部

祐天寺の古民家に潜むスパイスレストラン「レカマヤジフ」

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東急東横線「祐天寺」駅の西口から徒歩数分。静かな住宅街に佇む古民家に「レカマヤジフ」があります。

お皿に富士山がのったキュートな看板が目印。普通の古い民家のようで、ドキドキしながら引き戸を開けて中に入ると……。

Photo by 桑原恵美子

外観からは想像もつかない、明るくスタイリッシュな空間があらわれます。さらに驚くのは、カウンター奥の棚にずらりと並べられたスパイス瓶。

実はお店を運営しているのが、世界中の希少な生胡椒を輸入販売している「アパッペマヤジフ」なんです。2階の工房で、輸入したスパイスの加工品やカレーの缶詰を製造しています。

シェフは、世界が注目する若き料理人!

Photo by 桑原恵美子

シェフの高木祐輔さんは、ザ・ペニンシュラ東京の広東料理店「ヘイフンテラス」出身。2020年、経済紙Forbesの「アジアを代表する30歳以下の30人」に選出。さらに日本全国の若手料理人No. 1を決めるテレビ番組「DRAGON CHEF 2021」にて、東京地区代表に選出されている実力派
店長は、2017年に惜しまれながら閉店した中国料理の名店「ナポレオンフィッシュ」で店長をしていた小野大樹さん。

ふたりが同店で挑戦するのは、「中国料理出身者だから表現できる、新しいカレー」。この記事では、人気のディナーコースから2品と、ランチのカレーをご紹介します。

カレーを分解!? スパイスの奥深さを体感

「カレーの分解」をテーマにしたディナーコース(税別5,000円)は、温菜、前菜8種盛り、点心、野菜炒め、海鮮の蒸し物、肉料理、カレー、デザート、スリランカ紅茶と盛りだくさん。

前菜盛り合わせは、「スパイス×食材×うま味」を軸に、1食材に1スパイスを使用しています。

前菜8種盛り

Photo by 桑原恵美子

上から時計まわりに「ピータン豆腐-唐辛子-」「マコモダケのレモングラスマリネ-レモングラス-」「アオリイカの冷製 椒麻ソース-花山椒-」「ホワイトアスパラ-生胡椒-」「インカポテトとメティーリーフのサブジ(野菜の炒め煮)-メティーリーフ-」「カリフラワーのピクルス-カルダモン-」「アカミズナの甘酢-クミン-」「大根のアチャール-ターメリック-」「菜の花と桜海老-ブラックマスタード-」。メニューうしろに、使われているスパイス名が記されている

Photo by 桑原恵美子

菜の花の辛子和えにヒントを得たという「菜の花と桜海老-ブラックマスタード-」(写真左)は、桜海老の旨味とブラックマスタードのピリリとした辛みが鮮烈。

ファンが多いという「マコモダケのレモングラスマリネ-レモングラス-」(写真右)は、マコモダケのシャクシャクとした食感と、レモングラスの爽やかな風味が絶妙にマッチしていて、口の中に涼しい風が吹き渡るようです。

いずれもスパイスの個性と食材のパワーが融合し、料理ジャンルを超越した魅力的な味わい。スパイス使いが繊細で、ワインとともにじっくり楽しみたくなります。

ファン多数!幻の香辛料「馬告(マーガオ)」を使ったカレー

馬告(マーガオ)キーマ

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コースのほか、単品(税別1,600円)、2品選べるアラカルト(税別2,500円)でも提供
熱烈ファンが多い、お店のスペシャリテ「馬告(マーガオ)キーマ」。馬告とは台湾固有種の胡椒で、レモングラスのような爽やかな香りが特徴です。

生育条件が限られ、ひと粒ひと粒人の手で収穫するため、“幻の香辛料”と呼ばれているそう。

Photo by macaroni

馬告の茎と炊きこんで、ほのかな風味をつけたライスの上にのっているのが、豚肉と3種類のネギ、馬告、フェヌグリークを使用したキーマカレーです。

「馬告もフェヌグリークも苦みのあるスパイスですが、異なる苦みなので相性がいいんですよ」(髙木シェフ)

その上には、カレーとご飯に一体感をもたせるモロヘイヤのピュレ。トッピングの卵はピクルス液に浸されたものです。

これら4層をスプーンで崩して一緒に味わうと、馬告の爽やかな辛みと旨味が口の中にひろがり、なんとも幸せな気分に

ランチでは、個性的なカレーを味わい尽くせる!

ランチタイムでは、スリランカカレーとスリランカの伝統的朝食「エッグホッパー」のセットを提供しています。
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