ライター : macaroni 編集部

教えてくれた人

Natsukiさん
高校から9年間を単身アメリカで過ごす。帰国後、証券会社、財務系コンサルティング会社勤務を経て、翻訳やコンサルティングをおこなうフリーランスに転身。ヨガと出会い、菜食を始めたことで生き方そのものを見直すようになり、2018年、ヴィーガン、ヨガ、サステイナブルな生活などのライフスタイルを発信するYouTubeチャンネル「TOKYO VEG LIFE」を開設。2020年からは、活動の幅を広げ、オフライン・オンラインでクッキングやヨガなどのイベントもおこなっている。

ヴィーガンに興味を持ったきっかけは?

Photo by Natsuki

「私はヨガがきっかけでヴィーガンに興味を持ち始めました。ヨガにはアヒムサと呼ばれる“非暴力(不必要な暴力を避け、生き物のいのちを大切にすることなど)”の精神があるので、菜食主義を選択している人が多いんです。ヨガの哲学を勉強するようになって、私もヴィーガンにトライしてみようかなと思いました。

昔、インドに住んでいたことがあり、向こうでは新鮮なお肉や魚が手に入らないことから、菜食中心の生活をしていたんです。そのため菜食中心の食生活には慣れてたんですが、日本に帰ってきてからは、お肉や魚を普通に食べていたので、最初は卵や乳製品・チーズなども一切食べない“ヴィーガン”になるという自信はありませんでした。

『とりあえずやってみようという』気持ちで、まずは卵や乳製品などは食べるベジタリアン生活をはじめてみたら、意外と簡単にヴィーガンになることができたんです(笑)」

ヴィーガンになって感じたことは?

「ヴィーガンになってからは、便秘が解消されたり肌の調子がよくなったと思います。私はもともと体が丈夫だったので、実はヴィーガンになったことで大きな変化があった、という訳ではないんです。逆にヴィーガンになることで、栄養素が不足して元気がなくなってしまうのではないか……という不安があったのですが、ヴィーガンになったあとも変わらず健康。動物性食品を食べなくても、健康な食生活はできるんだ!と感じましたね」

実は食べられるものがたくさんある

Photo by Natsuki

「ヴィーガン生活は制限が多く、食べられるものが少なくなると思われがちですが、そんなことはありません。野菜のほかにも穀物や豆類、ナッツやシーズなど、実は食べられる食材はたくさんあります。

お肉や魚を食べない分、いままで食べたことのなかった野菜や穀物を購入する機会が増えたので、結果いままでよりも、食べている食材の種類は多くなりました」

食生活を見直すきっかけにも

「ヴィーガンは、自分の食生活を見直すきっかけにもなりました。動物性食品を食べなくなると、肉や魚・卵に含まれる栄養素は得られなくなってしまいます。そこで、ほかにどんな食材で補えるのかを学んだり、ヴィーガンになるまでは特に気にしたことのなかった“バランスの取れた食事”を心がけるようになりましたね」

Photo by Natsuki

「最初は“何を食べたらいいのかわからない”という人もいると思うのですが、私は1日の食事のなかでできるだけ『豆類・ナッツ・シーズ(種類)・きのこ・海藻・発酵食品』を摂るようにしています。

そうすると栄養バランスが整うだけでなく、夕飯作りの際に“今日はきのこを食べていないから、夕飯はきのこを使ったメニューにしよう”と献立も立てやすくなるんです」

YouTube「TOKYO VEG LIFE」を始めようと思ったきっかけは?

Photo by Natsuki

「私がヴィーガンになろうと思ったときは、ほとんど情報がなくて、日本のヴィーガンYouTuberも少なかったんです。レシピも日本語表記のものはないし、海外の人が発信していたヴィーガンの和食メニューも、どこか満足できなかった。そんななか自分でレシピを作るようになったんですが、自分と同じように困っている人ってたくさんいるはずだし、私が試行錯誤して学んでいく過程をシェアすることで、少しでも誰かの助けになればいいなと思ってYouTubeを始めました」
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ