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作り立てのおいしさを全国に「アンドケーキ」【編集部員が気になる店 #9】
2020年10月に誕生した「AND CAKE(アンドケーキ)」。販売用の店舗を持たず、冷凍配送でケーキやマカロンなどを販売する“オンラインパティスリー”という、新しいスタイルのスイーツブランドです。
「ケーキを、なぜわざわざ冷凍するの?」という疑問に答えてくださったのは、代表のスイーツディレクター鈴木涼太さん。
「ケーキを、なぜわざわざ冷凍するの?」という疑問に答えてくださったのは、代表のスイーツディレクター鈴木涼太さん。
子供の頃から超がつくほどのお菓子好きで、フランスの製菓専門学校とミシュラン2つ星レストランでスイーツ作りを学び、帰国後は「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」に就職。
身体上の理由でパティシエを辞めたものの、12年にわたって販売や営業などの幅広い業務を経験し、同店をオープンしました。
身体上の理由でパティシエを辞めたものの、12年にわたって販売や営業などの幅広い業務を経験し、同店をオープンしました。
見た目とおいしさに感動する「ショートケーキ」
「アンドケーキ」では、ショートケーキ・チョコレートケーキなどのホールケーキをはじめ、チーズケーキやマカロンなども販売。鈴木さん一押しの「ショートケーキ」を、さっそくいただきました!
ショートケーキ
ユニークな楕円形フォルムがなんともかわいらしい。四角や円形のほうが配送は楽ですが、見た瞬間の驚きと感動を大事にし、この形にこだわったのだそう。ちなみに、解凍時間の目安は、冷蔵庫で8~10時間前後。
配送がむずかしい楕円形のケーキを絶対に壊さず届けるために、研究を重ねた専用ケース。しっかり固定され、その美しさを保ちます。
ひと口食べて驚いたのが、生クリームのミルキーさ。クリームの密度が濃く、舌の上でゆっくりとろけていくので、ミルク感をじっくり堪能することができます。そして濃厚なのに、あと味はさっぱり。
そもそも生クリームは冷凍自体がむずかしいので、鈴木さんがもっとも苦心し、時間をかけて開発したパーツでした。詳しくは企業秘密とのことですが、乳脂肪分が違う2種類のクリームをブレンドさせているのだそう。
そもそも生クリームは冷凍自体がむずかしいので、鈴木さんがもっとも苦心し、時間をかけて開発したパーツでした。詳しくは企業秘密とのことですが、乳脂肪分が違う2種類のクリームをブレンドさせているのだそう。
中のスポンジは、ショートケーキでよく使われるふわふわのスポンジ(ジェノワーズ)生地ではなく、卵の風味がダイレクトに伝わるよう、密度の細かいスフレ生地を使用。
そして、ショートケーキと言えばイチゴを合わせることが多いですが、酸味の効いたラズベリーをたっぷりと。
そして、ショートケーキと言えばイチゴを合わせることが多いですが、酸味の効いたラズベリーをたっぷりと。
ミルキーな生クリームとラズベリーの酸味のバランスが絶妙!パクパクと食べられるほど軽やかな食感です。
「僕がずっと勉強してきたのは、酸味も甘みもはっきりしているフランス菓子。その魅力を、日本人が一番好きなショートケーキで表現したいと思ったんです」(鈴木さん)
「僕がずっと勉強してきたのは、酸味も甘みもはっきりしているフランス菓子。その魅力を、日本人が一番好きなショートケーキで表現したいと思ったんです」(鈴木さん)
チョコレート好きに食べて欲しい「ショコラ ノワゼット」
ショコラ ノワゼット
ベースは、スペイン産ヘーゼルナッツのプラリネクリームと濃厚なチョコレートムース。そこに、ほんのり塩を効かせたチョコレートサブレ、キャラメリゼしたカリカリのヘーゼルナッツがアクセントとして寄り添います。
「五感を刺激する濃厚なチョコレートケーキです。いろいろなチョコレートケーキを味わってきた人にぜひ食べて欲しいですね」(鈴木さん)
「五感を刺激する濃厚なチョコレートケーキです。いろいろなチョコレートケーキを味わってきた人にぜひ食べて欲しいですね」(鈴木さん)
シンプルなのに奥深い「チーズケーキ 三ケ日みかん」
チーズケーキ 三ケ日みかん
「こちらもぜひ」と、鈴木さんが差し出してくれたひと品。
何気なく口に運んでみると……、舌の上でチーズのコクを感じた瞬間、あっという間にとろけ、あとにみかんの酸味と香りがふわっと広がります。コク・口どけ・香りすべてが、一般的なチーズケーキのワンランク上をいく逸品です!
このチーズケーキは、フランス語で「職人」を意味する「Artisan-アルチザン-」というシリーズの第1弾。職人技を堪能してもらうために、あえてシンプルな形にしています。
何気なく口に運んでみると……、舌の上でチーズのコクを感じた瞬間、あっという間にとろけ、あとにみかんの酸味と香りがふわっと広がります。コク・口どけ・香りすべてが、一般的なチーズケーキのワンランク上をいく逸品です!
このチーズケーキは、フランス語で「職人」を意味する「Artisan-アルチザン-」というシリーズの第1弾。職人技を堪能してもらうために、あえてシンプルな形にしています。
理想のチーズケーキを作るためにさまざまなクリームチーズを食べ比べ、北海道産のものをチョイス。濃厚でクセがなく、さっぱりとしたあと味が特徴です。
口どけの良さを追求し、生地を固めるための卵とホワイトチョコレートをギリギリまで抑えているそう。アクセントとして、独特の苦味と適度な酸味をもつ静岡・三ヶ日みかんを使っています。
シンプルな見た目を裏切る複雑な味わいは、まさに職人技。大切な人にだけこっそり教えたくなる逸品で、食べたときの驚きの表情を想像すると、にんまりしてしまいます。
口どけの良さを追求し、生地を固めるための卵とホワイトチョコレートをギリギリまで抑えているそう。アクセントとして、独特の苦味と適度な酸味をもつ静岡・三ヶ日みかんを使っています。
シンプルな見た目を裏切る複雑な味わいは、まさに職人技。大切な人にだけこっそり教えたくなる逸品で、食べたときの驚きの表情を想像すると、にんまりしてしまいます。
「ケーキの本当のおいしさを知って欲しいんです」
そもそも鈴木さんが同店を始めたのは、ほとんどの人が作り立てのケーキを味わえていないことを残念に思っていたから。
「お店のショーケースに並ぶケーキは、実は刻々と劣化が進んでいます。ですから、本当の意味での作り立てを味わえていないのです。作り立てのケーキをマイナス40℃で急速冷凍すれば、解凍されたタイミングで一番おいしい“作りたて”が味わえるんです」(鈴木さん)
「お店のショーケースに並ぶケーキは、実は刻々と劣化が進んでいます。ですから、本当の意味での作り立てを味わえていないのです。作り立てのケーキをマイナス40℃で急速冷凍すれば、解凍されたタイミングで一番おいしい“作りたて”が味わえるんです」(鈴木さん)
「プロは、冷凍したスイーツがおいしいことを知っているけれど、一般の人はまだまだネガティブなイメージを持っていますよね。そのギャップをなくして、『ケーキは買うのではなく、冷凍したものを届けてもらう』ということを常識にしたい。そしてひとりでも多くの方に、作りたての味を知って欲しいです」(鈴木さん)
本当においしいケーキが、すぐにそこにありますよ。
企画協力:桑原 恵美子
本当においしいケーキが、すぐにそこにありますよ。
企画協力:桑原 恵美子
店舗情報
AND CAKE(アンドケーキ)
※ 記事の内容は、公開時点の情報です。記事公開後、メニュー内容や価格、店舗情報に変更がある場合があります。来店の際は、事前に店舗にご確認いただくようお願いします。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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