ライター : オリタタクヤ

レストラン「sio」仕掛け人

書いたひと

オリタ タクヤ
sio株式会社で働く仕掛け人。おいしいで課題解決し幸せの分母を増やすために、おいしいをつくるための思考=sioのイズムを宣教しています。料理人でもあり、おいしいものが大好き。

まず、レストランの「仕掛け人」って……?

こんにちは。東京 代々木上原にある1つ星レストラン「sio」の仕掛け人、オリマンジャパンこと、オリタタクヤです。

突然ですが、最近テレビでこの方をご覧になったことはありませんか?
鳥羽周作シェフ。僕の師匠です。

僕は今、代々木上原のレストラン「sio」をはじめ、丸の内「o/sio」、渋谷「パーラー大箸」を運営している、sio株式会社で仕掛け人として働いています。

まず仕掛け人とは何か。要するに何でも屋さんなんですが、sioに関わるすべての人の接客係とも言えます。広報もすれば、採用、イベントの企画。元々料理人として入ったので、時にはキッチンで料理をすることも。

そんな仕掛け人として働くことになったきっかけは、とある1本のnoteでした。

きっかけは、プリンのおいしさを解説したこと

料理が大好きで、脱サラして料理人になったものの、周りの経験者との力の差を感じる日々。自分にできることで何か会社に貢献したい……そうして綴った1本のnote『サウナと、プりン』。

内容は、僕らが運営する洋食屋「パーラー大箸」のプリンに秘められているおいしい理由を紐解き、まとめたもの。sioのメンバーが大事にしている“おいしい思考”を解説したんです。

おいしい思考とは何か。それは、どんな状態であればおいしいのかをゴール設定して、味の要素や調理方法を試行錯誤し、感動的なおいしさを作ること。

この記事が大きな反響を得て、商品名が変わり、お客様に『#ととのうプリン』として受け入れられました。そこから僕はsio株式会社の仕掛け人として、言葉紡いでいくことになったんです。

食に携わる人同士をつなげるパイプ役でありたい

小さい頃から食べることが好きな僕。いつの間にか料理を仕事にする道を選びましたが、どうやら、おいしいものを食べる時間・作る時間が大好きなようです。

macaroniをご覧の皆さんもそうではないでしょうか?

食との携わり方は人それぞれですが、食と関わらない人は存在しません。おいしいものを食べる時間は、五感をフルに刺激して人生を豊かにしてくれます。

料理を振る舞う経験がある方は、自分の料理を喜んで食べてくれることが何よりの喜び、という感覚があることかと思います。

食べることや作ることが生きがい、という方は多いはず。僕もそのうちのひとりです。
僕は、サラリーマンと料理人を経て仕掛け人になったので、食を生業にする人間としてはまだまだ後発と言えるかもしれません。でも、夢中で食と携わっていきたい。身を粉にしてでも食と向き合いたい。

作る側も食べる側もみんな食に携わる人=食人です。ポジションやお堅い料理哲学なんかはさておき、食人みんながもっと純粋に、良いものや“おいしい”に出会えるようなきっかけが生みたい。食人のパイプ役でありたいと思っています。

家庭でもすぐに使える「おいしい思考」をおすそわけ

さて、これから毎月macaroniで連載させていただきます。

仕掛け人の僕にできることは、sioのオーナーシェフである鳥羽周作が生み出したおいしい思考を、噛み砕いて言語化すること。鳥羽周作が持っているたくさんの答えを、僕を介し、よりわかりやすくみなさんに伝えていく。そんなナビゲーターとして、記事を書いていきたいと思っています。

おいしい思考に向けた、第一歩。

おいしいはどうやって作れるかということ、僕がsioで感じてきたことを書いていきます。ではまた、次の記事でお会いしましょう。
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