ライター : macaroni 編集部

教えてくれた人

料理研究家 / 大橋由香さん
ストウブ鍋を使ったシンプルな調理法に魅了され、ストウブでつくるレシピ本を多数出版。レシピ開発、フードコーディネート、飲食店のコンサルティングに携わり、イベント講師としても活躍する傍ら、神奈川県厚木市でカフェレストラン「ストウブビストロはるひごはん」を経営している。代表著書に『ストウブで無水調理』(誠文堂新光社)。YouTubeのオンラインレッスン『ずぼら料理教室』も人気を集めている。

ITEM

ストウブで無水調理

¥1,540〜

大橋由香さんによるストウブ鍋で作る無水料理のレシピ本。ストウブ鍋をすでに持っている人、これから購入する人までみんなが使える、毎日しっかり使えるレシピがたくさん載っています。

※2020年8月31日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。

がんばるとほめてほしくなるから、晩ごはん作りは「がんばらない」

Photo by kazuhiro gohda

「一日中仕事をしてどんなにヘトヘトでも、子どもがいる方は晩ごはんをつくらないといけませんよね。うちは超食べ盛りの中学生の男の子がふたりいて、常にはらぺこ状態でごはんを待っているんです。だから平日は、帰宅するやいなや息つく暇もなく、晩ごはんをつくりはじめます。

平日の晩ごはん作りは、とにかくスピード重視。凝った料理はつくりません!というより、している時間がないといったほうが正しいかな。だいたいいつもごはんと汁物、メインに簡単な副菜が1、2品がつくといった感じで、正直な話、丼ものや炒めものも多いですよ。でも、それでもいいと思っているんです。がんばりすぎると“ほめて!”って言いたくなって、私も含めて家族みんなのストレスになるから、無理してがんばることはやめました。

週末にある程度の買い物をしていますが、メニューはその日の気分によって決めたいタイプ。なので、一週間分の献立はつくっていないし、つくりおきも苦手なのでほとんどしていないんです。毎日のごはん作リは、仕事が終わって家までの帰り道で“冷蔵庫にあれとあれがあったはずだから、メインはこうしよう”とメニューを考えて、足りないものがあればスーパーに寄って行くという感じですね。

一秒でも早く家族にあたたかいごはんを食べさせてあげたいので、平日の晩ごはんは15〜20分でつくります。手抜き料理で恥ずかしいのですが、時短のために私なりに工夫をしているので、そのコツをお教えしますね」

20分で晩ごはんを作るコツをお見せします!

1. ごはんは鍋で炊く

Photo by kazuhiro gohda

「キッチンに立って最初にすることはごはんを炊くこと。お米は炊飯器で炊くとラクですが、朝のうちにセットしてから出掛けないといけませんよね。朝、その余裕すらもなくて、帰ってきてからごはんを炊くということも、共働きの家ではわりとよくある話だと思うんです。炊飯器だと時間がかかるので、うちではごはんを鍋で炊いています。3合でも20分で炊き上がりますよ。朝、出掛ける前にお米を研いでおけるとベストですが、近ごろは帰宅途中に子どもたちに連絡をして、“お米だけ研いでおいて!”と頼むことも多いです」

2. 汁物は熱伝導のよいステンレス製鍋でつくる

Photo by kazuhiro gohda

「ストウブを使った料理をよく紹介しているため、なんでもストウブでつくっていると思われるかもしれませんが、料理や状況によって道具は使い分けています。具材に少しでも早く火を通したいので、汁物はステンレス製の片手鍋を使用。ステンレスは熱伝導がいいですからね。ごはんを火にかけながら、その横でだしと具材を温めます。だしはだし入りのパックを使っています」

3. 切った具材はそのままフライパンへ入れる

Photo by kazuhiro gohda

「野菜を切るときは、まな板のすぐ側までフライパンや鍋を持ってきて、切ったものをそのまま投入します。これは極力洗い物や無駄な動きを減らすため。ちょっとしたことではありますが、具材を直接フライパンや鍋に入れると、いちいちバットや皿を使ったり、コンロの位置まで具材を何度も運んだりしなくて済むぶん時間が短縮できます」

4. 汁物の具材は余熱で火を通す

Photo by kazuhiro gohda

「汁物は一度沸騰したらすぐにコンロから下ろします。ふたをして置いておけば余熱で十分に火が通るので、長い時間煮る必要はありません。火が入りやすい食材を選ぶのも手ですね。汁物用の鍋を火から下ろすと同時に、メイン料理をつくりはじめます」

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