ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

いまだかつてない、極上の「やきぶた」が誕生

Photo by macaroni

2020年9月1日(火)、築地の老舗精肉店「近江屋牛肉店」から、新商品「炭火つるし釜焼き TOKYO X(トウキョウ エックス)」が発売されます。

名前の通り、“幻の豚肉” とも呼ばれるトウキョウ エックスを使用し、秘伝のタレに漬け込みながらじっくりと時間をかけて焼き上げたこだわりのやきぶた。発売に先駆けてレビューします!

築地 近江屋「炭火つるし釜焼き TOKYO X(トウキョウ エックス)」

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近江屋は、築地に店を構える創業約80有余年の老舗精肉店。すき焼き用の高級肉をはじめ、精肉店らしく肉の味わいを最大限に引き出したローストビーフやチャーシューなどの加工品まで、プロも認める肉を扱う名店です。

そんな近江屋が手がける新商品「炭火つるし釜焼き トウキョウ エックス」。ブランド豚×炭火焼きということで、すでにおいしそうな予感がプンプンしますね。

幻の豚肉といわれる「トウキョウ エックス」を使用

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主役となる豚肉は、幻の豚肉とも呼ばれる「トウキョウ エックス」。

日本には約250種ほどの銘柄豚が存在しますが、なかでも遺伝子を固定し、新しい合成種の系統として日本種豚登録協会に認められたのは、トウキョウ エックスが初めてなのだとか。筆者も初めて食べる銘柄なので、その味わいが気になります。

秘伝のタレに3日漬け込んだ自慢の味

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味付けのベースは、近江屋の創業以来、長年継ぎ足され続けてきた秘伝のタレ。さらに豚肉の味わいを引き立てるため試行錯誤してたどり着いたのは、「じっくり3日間漬け込んだのち、1時間ほど炭火で焼き上げる」という工程。

炭火を用いて、しっかりと味が染み込んだ豚肉を、外はカリッと香ばしく、なかはしっとりとジューシーに焼き上げたのが「炭火つるし釜焼き トウキョウ エックス」なのです。

長い年月をかけて紡いできた近江屋の味と、最上級のブランド豚が出会った、まさに至極の「やきぶた」と言えます。

しっとりした肉質と上品な脂に感激!

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食べる際の厚みはお好みですが、まずは5ミリほどにスライスしてみました。絹のようなきめ細やかな肉質で、見ているだけでうっとり。食べる前からトウキョウ エックスの実力に先制パンチを食らいます。

さっそく食べてみると、炭火焼らしい香ばしさが口いっぱいに広がり、噛むほどに肉の旨みをじんわりと感じます。とにかく脂が甘い!

秘伝のタレはシンプルなのに奥深く、さすが80年以上の歴史を重ねてきただけあります。「あっぱれ」と言葉に出したくなりました。味付けも濃すぎずちょうどいい塩梅で、ついつい次の一枚に手が伸びてしまいます。

ここでひと手間。炙ることで旨みが最高潮に

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そのままでも十分おいしいのですが、サッと両面を炙ると、油がほどよく溶けてジューシーさがアップ!

筆者はかなりの豚肉好きで、豚最大の魅力は脂にあると思っているのですが……炙ることで脂がほどよく溶け、肉質もやわらかさを増します。

そのまま食べたものが “噛むほどに旨みが染み出す” ならば、さらに炙ったものは “ダイレクトに旨みが伝わる” という感じですね。

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見てください、このシズル感。やはり豚肉の脂は正義でした。

個人的なおすすめの食べ方は、炙ったお肉にわさびをつけるスタイル。おろしたての生わさびがあれば最高ですが、なければチューブのわさびでも。

つけすぎるとお肉本来の味わいを台なしにしてしまうので、あくまでもほんの少し。ビールが欲しくなりますよ。

とにかく、豚肉の旨みを直感的に味わうなら、追加で炙ることをおすすめします。
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