ライター : ささだみき

管理栄養士 / 栄養教諭

ピーナッツの栄養や効果効能について

栄養

  1. 味覚を正常に保つ「亜鉛」
  2. エネルギー産生に関わる「マグネシウム」
  3. 貧血対策に必要な「鉄」
  4. 腸内環境を整える「食物繊維」
  5. 老化対策に役立つ「ビタミンE」

味覚を正常に保つ「亜鉛」

ピーナッツには、100gあたり亜鉛が2.3mg含まれています。

亜鉛は、味覚を正常に保つ、皮膚や粘膜の健康維持を助ける、新陳代謝に必要な酵素をつくるなどのはたらきがあります。無理な食事制限でダイエットをする方や、食事量が減ってしまう高齢者に不足しがちな栄養素です。主に、牡蠣やウナギ、肉類に多く含まれています。(※1,2)

エネルギー産生に関わる「マグネシウム」

ピーナッツには、100gあたりマグネシウムが170mg含まれています。

マグネシウムは、主にエネルギー産生や、栄養素の合成・分解に関わる重要な栄養素です。ほかにも、血管を広げて血圧を下げる、血小板の凝集を抑えて血栓をできにくくするなどの作用があります。わかめやアオサといった海藻類や、豆類にも多く含まれています。(※1,3)

貧血対策に必要な「鉄」

ピーナッツには、100gあたり鉄が1.6mg含まれています。

鉄は、血液中の赤血球をつくるヘモグロビンの構成成分です。不足すると、貧血の症状や息切れを引き起こしやすくなります。ピーナッツは非ヘム鉄を含んでいるため、ビタミンCを含む果物や、動物性食品の肉や魚と組み合わせて食べることで鉄の吸収率がアップしますよ。(※1,4)

腸内環境を整える「食物繊維」

ピーナッツには、100gあたり食物繊維が7.4g含まれています。

食物繊維には、食後の血糖値の急激な上昇を抑える、腸内の善玉菌の割合を増やして腸内環境を正常に整えるなどの作用があります。ピーナッツの食物繊維は、ほとんどが不溶性食物繊維です。よく噛んで食べる必要があるので、食べ過ぎを回避するのにも役立ちます。(※1,5,6)

老化対策に役立つ「ビタミンE」

ピーナッツには、100gあたりビタミンEが10.1mg含まれています。

ビタミンEは、強い抗酸化作用を持つため、血管の硬化や、細胞膜の老化対策に役立つ栄養素です。脂溶性ビタミンに分類されるため、油炒めにすると効率よく栄養を摂れますよ。ナッツ類のほか、西洋かぼちゃやアボカドなどに多く含まれています。(※1,7)

※ビタミンEは、α-トコフェロール量で算出しています。
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