ライター : ☆ゴン

サーロインは牛肉のロース部位にある

牛や豚、羊などの背中側の、肩から腰にかけての広い部位をロースといい、特に牛の場合だけ、そのロースのうちの一部を「サーロイン」と呼びます。いろんな部位のなかでも「牛肉の王様」と評されるほど人気のお肉で、牛だけに唯一与えられた特別な名称です。

肩から腰に向かって順に、肩ロースとリブロース、サーロインの3種類に分類。サーロインは腰側の背骨の真上、背中の中央部あたりにあり、超高級でおいしい部位として知られています。

サーロインの肉質と味わいの特徴

赤身の間にきめ細かなサシが入った美しい霜降り肉で、背骨まわり独特のうま味と凝縮されたおいしさ、ほどよい脂の甘さにジューシーな肉質が特徴。牛の背中の腰近くで、ほとんど動かない場所であることから、お肉のやわらかさも申し分ありません。

焼肉やすき焼き用にも人気がありますが、厚く切ったものを焼いてステーキにするのが一番のおすすめで、「牛肉の女王」と呼ばれるヒレと人気を二分する最高級部位です。

サーロインという名前の由来と逸話

古くはフランス語で「上の腰部」という意味の「シュールロンジュ」が語源で、これが英語圏へ入ってシュールがサーになり、ロンジュが腰肉という意味のロインに変わったとされます。

またかつてのイギリス国王がこのステーキを食べたところ、あまりのおいしさにサーの称号を与えたという、逸話や俗説もよく知られている話です。

サーロインとほかのロース部位との違い

ロースの中央にある「リブロース」

ロースのなかで、腰側からサーロインに続く部位であるリブロース。肋骨(リブ)の背中側にあるお肉で、切り出される肉塊が分厚いのが特徴です。

きめ細かなサシが入ったサーロインと比べて、赤身の間に太い脂肪が入るため味が濃厚で、脂の少ないものはステーキに、多いものは薄切りの焼肉やすき焼きに適しています。

ロースのネック側にある「肩ロース」

リブロースからネック側に続くのが肩ロースで、切り出される牛の塊肉のなかではもっとも大きな部位。サーロインとは異なった赤身主体のお肉ですが、霜降りもほどよく入っています。

やわらかくてきめ細かな肉質としっかりしたうま味で、薄切りのすき焼きや焼肉、ブロックならローストビーフがおすすめです。

数ある部位のなかでサーロインが一番♪

最近ではザブトンやミスジなど、牛肉の希少部位が注目され、飲食店だけでなくスーパーの精肉コーナーでも、これらの名前をよく目にします。

それぞれに特徴のあるおいしさがありますが、ステーキにするならやはりサーロインが一番!お手頃価格のサーロインを見かけたら、ぜひ購入して、お家でステーキを焼いてみませんか。
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