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仏の座(ほとけのざ)
「仏の座(ほとけのざ)」は、キク科とシソ科の2種類があり、春の七草に使われるのはキク科のほう。標準和名を「小鬼田平子(コオニタビラコ)」といいます。放射線状に広がる葉が仏様の座る台座に似ていることから名付けられました。
菘(すずな)
「菘(すずな)」は、かぶのこと。七草粥では、主に葉と根が使われます。別名を「鈴菜」とも記すことから、「神を呼ぶ鈴」として縁起物とされるようになりました。
蘿蔔(すずしろ)
「蘿蔔(すずしろ)」は、大根を指しています。大根は、根が白くて清々しい見た目から古くは「清白」とも呼ばれていて、「汚れのない清白」という意味を持ちます。
昔は、菘(すずな)同様に葉を使っていましたが、現在の七草粥では葉と根のどちらも使うことが多いです。
昔は、菘(すずな)同様に葉を使っていましたが、現在の七草粥では葉と根のどちらも使うことが多いです。
なぜこの7種なの?春の七草の起源
春の七草の起源になったといわれている言葉が「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞななくさ」。一説によると、源氏物語の注釈書である『河海抄(かかいしょう)』が元とされていますが、似た言葉が室町時代の書籍にも残されていることから、はっきりとしたことは分かっていません。
とはいえ「5・7・5・7・7」で覚えやすいため、春の七草の名前がなかなか覚えられなかったという人は短歌を詠むように暗記してみましょう♪
とはいえ「5・7・5・7・7」で覚えやすいため、春の七草の名前がなかなか覚えられなかったという人は短歌を詠むように暗記してみましょう♪
人日の節句に食べる「七草粥」は地域で異なる
北海道や東北地方のように1月7日はまだまだ雪が積もっている地域では、根菜や油揚げなどが入った「けの汁」「きゃのこ」などと呼ばれる汁物を食べるのが一般的。同じ東北地方でも、山形県では納豆や山菜などを入れた「納豆汁」を食べます。
ほかにも、1月7日ではなく2月7日に正月行事として小豆の雑煮やぜんざいなどを食べる地域もあり、七草粥は地域で異なります。
ほかにも、1月7日ではなく2月7日に正月行事として小豆の雑煮やぜんざいなどを食べる地域もあり、七草粥は地域で異なります。
春の七草で七草粥を楽しもう
春の七草は食材として親しまれている7種類の野草です。歴史は古く、昔から日本では七草粥にしていただく習慣がありました。七草はひとつひとつに意味がこめられているので、ゆっくり味わいながら無病息災を願ってみてはいかがでしょうか?
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