ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

黒酢とは?ほかの酢との違いも

黒酢とほかの酢との違いといえば、まず思い浮かべるのが色の違いではないでしょうか。黒酢は発酵・熟成によって自然に褐色または黒褐色になったものを指します。

黒酢には、必須アミノ酸を含む豊富なアミノ酸やクエン酸などの有機酸、ビタミン、ミネラルが多く含まれています。驚くことに、アミノ酸は一般的な酢の約10倍も含まれていますよ。(※1)

黒酢をダイエットに活用する効果

効果

  1. 内臓脂肪を減らす
  2. 血糖値の上昇を抑える
  3. 便秘対策に役立つ
  4. 血流改善や冷え性対策に役立つ

内臓脂肪を減らす

酢の成分である「酢酸」には、体内の過剰な脂肪を減らす作用があることが明らかになっています。食酢を12週間継続して摂った場合、BMI25以上30以下の肥満気味の人において、摂取前と比べて内臓脂肪の減少が確認されています。

黒酢にも酢酸が含まれているため、同様の作用が期待できますよ。(※2,3)

血糖値の上昇を抑える

食酢には、食事と一緒に摂ることで食後の血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。

糖質を摂り血糖値が急上昇すると、糖を脂肪としてため込むホルモンが過剰に分泌されてしまいます。そのため血糖値の上昇をゆるやかにすることが大切です。食酢を食事に取り入れることで太りにくい食べ方になりますよ。(※4,5)

便秘対策に役立つ

食酢には腸内の善玉菌を増やしたり、胃酸の分泌を促したりする作用があると考えられています。胃酸が胃や腸を刺激し、腸のぜん動運動を活発にしてくれるため、便秘対策に役立ちますよ。

食酢のほかにも、便秘対策には野菜をはじめとした「不溶性食物繊維」を多く含む食品がおすすめ。便の容積を増やして大腸を刺激し、排便をスムーズにする作用があるからです。野菜を酢の物やマリネにするとよいですね。(※6,7)

血流改善や冷え性対策に役立つ

漢方医学では、黒色の食べ物は身体を温めるとされています。黒酢もその仲間に入りますよ。

また、黒酢に含まれるアミノ酸やクエン酸などの「有機酸」は、血液の循環をよくする作用があるといわれています。手先や足先など、冷えを感じやすい方にぴったりですよ。(※1,8,9)
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