ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

お米をもっと好きになる。「米料亭 八代目儀兵衛」

Photo by muccinpurin

炊き立てのご飯の香りって、しみじみ幸せを感じますよね。日本人にとって、毎日食べるお米はなくてはならない存在です。 今回はお米が大好きなmacaroni編集部が、銀座の「米料亭 八代目儀兵衛」で、米に始まり米で終わる、米一色のコースを堪能。 お店のコンセプトでもある “お米の価値観が変わる” を身を持って体験してきました♪
お店は東京メトロ各線「銀座駅」のB9出口から徒歩1分。わかりやすい場所に看板も出ているので、迷うことはなさそうです。
店内はテーブル席と小上がりの半個室に分かれていて、カウンターからキッチンを覗くことができます。料亭と聞くと敷居が高いイメージがありますが、明るく落ち着いていてとても入りやすいのでご安心を。 ちなみに、予約なしでも食事ができますが、席が埋まっていることが多いので、インターネットから予約していくとスムーズですよ。

霜月の米ざんまいコース

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「祇園(全10品目)」10,000円(税込)
八代目儀兵衛の夜のコースは「料理長厳選」「祇園」「八坂」の三種類のみ。コース内容が季節によって変わるので、いつ行っても新鮮な気持ちで料理と向き合うことができます。 今回は八代目儀兵衛の三ツ星お米マイスター、コウノさんに説明してもらいながら、一番人気のコース「祇園」をいただきました。なかでも印象に残ったお米メニューを抜粋してご紹介します! ※コース内容は一例です。

【米菜】霜月の前菜とお米のソースを京野菜に添えて~銀シャリパンとともに~

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お米で作った前菜・米菜(こめさい)は、魚を塩漬けにしたあと糠漬けにしたへしこをソースにしたものを中心に野菜がかごに盛り付けられた前菜。秋らしい季節を感じる鮮やかな盛り付けに、テーブルに並べられた瞬間「わぁっ! 」と感激の声をあげてしまいました。 このへしこのソースが甘じょっぱく、旨みがぎゅっと詰まっていて絶品! 少し付けただけ野菜の味をぐっと引き立ててくれます。 残念ながら販売はされていないそうですが、これは買いたくなる代物ですね。

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そして、こちらが注目の銀シャリパンです。つぶしたお米を生地に練り込んだパンは、ふわもちのしっとり食感がやさしく、噛むほどにお米の甘みを感じます。 お米の甘さと塩辛いへしこソースとの相性は抜群。練り込まれたご飯がパンとへしこの架け橋をしてくれているように感じました。

【鮨】儀兵衛の鮨米で握った鮨

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つづいては、儀兵衛が鮨のために選んだお米を使った鮨の盛り合わせ。 口のなかではらりとほどけるようなシャリは粘り気が少ないのが特徴です。「これを、 “ 粒離れがいい” と表現するんですよ。ひと粒ひと粒がたっていて、噛むたびにくちのなかでほどけてなくなっていく。これがシャリ米の理想です。」とコウノさん。

【米八寸】季節の彩りを儀兵衛のお米に添えて

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つづいて登場したのは、こちらも秋の装いの米八寸。 牡蠣の飯蒸し(もち米を浸水させて蒸したもの)、柚子窯に盛られた雲子(鱈の白子)のミニ丼も魅力的でしたが、編集部の心をわしづかみにしたのは、何を隠そう盛り付けに使われている稲穂のポップコーンでした。

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指でつまんで簡単にはずれるお米のポップコーンは、香ばしさ抜群! 子供のころよく食べたポン菓子を懐かしみながら、粒を外すのに夢中になってしまいました。 あまりのおいしさに料理長に作り方を聞いてみると「稲穂を190~200度の高温の油でサッと揚げ、お米が花のように開いたら、熱いうちに塩水を吹きかけて味付けしているんですよ。」とのこと。これは稲穂さえ手に入ればおうちでも試してみたいアレンジです♪

【瞬米】銀シャリの誕生

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お品書きを見たときから気になっていた「瞬米」がついに登場です。 「今すぐ食べてください! 」という料理長の掛け声とともに、一斉に茶わんのフタを開けると……。ツヤツヤの輝きを放つ、ご飯になる直前の炊き立てがお目見えです。 米ひと粒ひと粒が立っていてほんのりと芯があり、まさにこのお店でしか食べられない味です。これがもう少しで炊き立てのご飯になると思うと……期待が高まります!
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