寿星桃(じゅせいとう)

高さが1mほどにしかならない品種で、八重咲きで淡いピンク色の花を咲かせるのが特徴。それほど手入れをしなくても形をきれいに保つことができるのがメリットで、小さめなので鉢植えに植えるのにも向いています。

源平枝垂れ・羽衣枝垂れなどの枝垂れ品種

「枝垂れ品種」とは文字通り、枝が枝垂れるように下向きにのびる品種のこと。紅白の花を咲かせる「源平枝垂れ」や、枝垂れが大きく上品な「羽衣枝垂れ」、雪のような真っ白な花を咲かせる「残雪枝垂れ」といった種類があります。

桃と桜、梅の見分け方

※画像は桜の花
桃と桜、梅は同じ時期に花を咲かせ、いずれもバラ科。花の色合いも似ているため、どれがどれなのかわかりにくいのが難点。下記の特徴を参考にして、3つを見分けてみてください。
種類つぼみの形花びら花のつき方
丸みを帯びた形先端が尖っている・1節に2花咲く
・花枝は短い
細長い形先端が割れている・1節にたくさんの花が咲く
・花枝は長い
丸い形をしている先端が丸い・1節に1花咲く
・花枝は短い
上記はつぼみや花の形で見分ける方法ですが、ほかにも幹や葉の形状などでも見分けられます。もしも興味がある場合は、植物図鑑などで調べてみるのも面白いですよ。

桃の花の季節・開花時期と見頃

桃の開花時期は毎年3中旬~4月下旬ごろです。たいていは桃の花が咲いたあとに桜の花が咲きますが、気候や地域によってはほぼ同時期に咲くこともあります。

春が見頃なので、散策やお花見、ピクニックなどで観賞することができますよ。暖かい時期になったら、ぜひ外出して桃の花を眺めてみましょう。

ひな祭りと桃の花の関係

桃の節句、ひな祭りなどで飾られる桃の花。かわいらしい桃の花には、昔から邪気を払う力があるとされ大切に愛でられていました。桃の花びらや種は漢方薬にも用いられており、昔は、お酒につけて飲む風習もあったそうです。女の子のお祭りにはぴったりのお花ですね。

桃の節句(ひな祭り)と桃の花

桃の節句は女の子の節句として、ひな人形や桃の花などを飾ってお祝いしますよね。昔は、五節句のひとつ「上巳(じょうし)の節句」と呼ばれており、季節の変わり目を示す行事として、とくに「女の子のお祭り」というわけではなかったんですよ。

占いや迷信の類だとされていますが、奇数が重なる月は(1月1日、3月3日など)よくないことが起こりやすいと信じられており、邪気を払う効果のある桃の花を飾りお祭りをしていたのです。さらに5月5日の端午の節句が「男の子の祭り」となっていったのと関連して、いつしか「女の子のお祭り」に変化していきました。
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