ライター : emi_

そもそも桃とはどんな植物?

桃はバラ科モモ属の植物で、中国が原産の落葉高木。春になると赤色やピンク、白色といったかわいらしい花を咲かせ、夏になると甘くてみずみずしい実を実らせて多くの方を喜ばせます。桜や梅と並んで春を代表する植物のひとつです。

桃の花の特徴

桃は「実桃」「花桃」の2種類に分けられます。「実桃」は食用の果実を育てるための品種、「花桃」は観賞用の花を育てるための品種です。

観賞用の花桃は春になると美しい花を咲かせますが、咲き方には一重咲きや八重咲きといった種類があり、花の色も赤色やピンク、白色など多彩。庭木として観賞するほか、切り花にしたり鉢植えに飾ったりして楽しむこともあります。

桃の花の種類

菊桃(きくもも)

まるで菊のような細長い花びらを咲かせる品種。花色は濃く鮮やかなピンク色で、ほかの品種に比べて派手で個性的な印象があります。華やかで目を引きやすいので、洋風の庭にも合うといわれていますよ。

矢口(やぐち)

枝が上向きに生長していく「立性品種」で、花びらの数が多く、ボリュームのある花を咲かせるのが特徴です。花色は明るい桃色。矢口は切り花として使われることが多く、ひな祭り用の桃の花として流通することも多いですよ。

源平(げんぺい

この品種の特徴は、ひとつの木に赤色や白色、それらが混ざった色の花が入り乱れて咲くこと。1本の木に紅白の花が競うように咲くことから、日本を二分した源氏と平氏になぞらえて「源平」という名前が付けられたとされています。

照手(てりて)

横に広がることなく上に真っ直ぐのびる「ほうき立ち性」の品種で、花の色は濃いピンク色や赤色、白色の3種類があります。大輪の花を咲かせるのが特徴で、満開になると枝が見えなくなるほど。観賞にうってつけの品種といえます。
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