ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

「ナッツ」をダイエット中に食べると太る?やせる?

お菓子やおつまみでおなじみのナッツ。ナッツは100gあたり600kcal前後ものが多く、 カロリーは決して低いとは言えません。食べ過ぎには注意が必要ですが、ダイエットに役立つ食物繊維やビタミンB群などの栄養が摂れるため、上手に取り入れればダイエットに役立つ食材です。

ナッツをダイエット中に食べるメリットについて詳しくみていきましょう。(※1,2,3,4,5,6,7,8,9)

ナッツの栄養とダイエットで得られる効果

効果

  1. 便秘対策に役立つ「不溶性食物繊維」
  2. 代謝を促進する「ビタミンB群」
  3. 血糖値の急上昇を抑え、太りにくくする「水溶性食物繊維」
  4. コレステロール値を抑える「良質な脂質」

便秘対策に役立つ「不溶性食物繊維」

ナッツには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あり、それぞれ体へのはたらきが異なるのが特徴です。

不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やすことで腸を刺激し、排便をスムーズにする作用があります。また、どちらの食物繊維にも、善玉菌を増やし腸内環境を整えるはたらきがありますよ。(※1,2)

代謝を促進する「ビタミンB群」

ナッツには、ビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれ、体内でエネルギーを作り出すのに必要な栄養素です。

とくにビタミンB2は、脂質を分解してエネルギーに変えるはたらきがあります。脂質が多く含まれているナッツですが、同時にビタミンB2も豊富なのでスムーズに脂質をエネルギーに変えてくれますよ。(※3,4,5,6,7,8)

血糖値の急上昇を抑え、太りにくくする「水溶性食物繊維」

ナッツに多く含まれる水溶性食物繊維は、小腸での栄養素の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える作用があります。

食べ物が体に吸収されると血糖値が上がり、血糖値を下げるために分泌されるホルモンがインスリンです。インスリンは血中の糖分を脂肪に変えて、体に溜め込むはたらきがあります。血糖値の急上昇を抑えることで、太りにくくなりますよ。(※2,9)

コレステロール値を抑える「良質な脂質」

ナッツに含まれる脂質は、「一価不飽和脂肪酸」や「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる体によい作用を持つ脂質です。これらの脂肪酸には、血液中の悪玉コレステロールを減らすはたらきがあります。(※1)
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