納豆菌とは?

煮大豆から糸引き納豆のネバネバ部分を生み出す微生物。ネバネバ部分にはナットウキナーゼなどの酵素や栄養素が含まれています。ナットウキナーゼは血栓溶解作用をもつと注目されていて、薬品の成分としても活用されているタンパク質分解酵素です。(※出典6)

酢酸菌とは?

エネルギー物質であるATPを生み出す微生物で、食酢の製造には欠かせません。食酢の製造ではエタノールが酸化されて酢酸が生成されるため、特に酢酸発酵と呼ばれています。(※出典7) ほかにも、カカオ豆の発酵・キシリトール(ガムの成分として知られている)の新製法・分岐鎖アミノ酸の生成に関わると言われている菌の一種です。(※出典8)

発酵食品のメリットは?

おいしさがプラスされる!

微生物が原料のタンパク質を分解して旨みを感じるグルタミン酸が増えたり、糖類を分解して甘みを感じるブドウ糖が増えたりすることによっておいしさがアップします。 例えば醤油の製造過程では、麹菌が原料である大豆・小麦に含まれているタンパク質をグルタミン酸に分解して旨みを感じ、小麦に含まれている糖類がブドウ糖に分解され甘みを感じます。(※出典9)

保存性が高くなる!

微生物がいる環境では、ある微生物がいるとほかの微生物が共存しにくくなっています。発酵食品はひとつの微生物が存在しているので、腐敗菌などの繁殖を防ぎ保存性が上がると言われています。(※出典2) 例えば、牛乳は消費期限が早く腐りやすいですが、乳酸菌で発酵したヨーグルト・チーズなどは保存期間が長くなります。乳酸菌が増えることでほかの細菌の繁殖を防いでいると考えられています。 長期間保存できると言っても、おいしく食べられる賞味期限や、これ以上は食べない方が良い消費期限を守る方が、より安全においしく食べられますよ!

消化・吸収率がアップ!

微生物の酵素の働きにより原料のタンパク質、糖類がペプチド・アミノ酸、二糖類・ブドウ糖に分解されることで、消化吸収が促されます。消化吸収が促されると体内で各々の栄養機能を果たします。(※出典10,11)
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