ライター : 吉田 鈴

無水調理ってどんなもの?

その名の通り、水なしで調理することです。普通の鍋では水を入れないと食材が焦げ付いてしまいますが、無水調理鍋は素材の持つ水分だけ、もしくは少量の水で調理ができます。 水分を逃さないようにするために、鍋本体とフタの密着率が高くなっているのが特徴です。また、重厚な鋳物ホーロー製や厚底の鍋が多いです。鋳物ホーローの鍋は重いので、購入する際には、料理を入れた状態で持てるかどうか、よく考えてから選ぶといいでしょう。

無水調理のメリット

栄養を逃さない

たとえば普通の鍋で野菜をゆでると、ゆで水のなかに野菜の栄養が溶け出してしまいます。無水調理鍋では、洗っただけの野菜をそのまま、または少量の水を加えて蒸し煮することができます。水がほとんどいらないので、栄養を逃さず調理ができます。 また、食材のなかに旨味が閉じ込められるので、味が濃厚でおいしい!調味料の量も、今までより少なくて済みますよ。

時短で省エネ

ほとんどの無水調理鍋は、中火から弱火を推奨しています。鋳物ホーローやアルミニウムなどでできているので、熱伝導がよいためです。弱めの火でもしっかりと食材に熱を加えることができるので、省エネにつながります。 お湯を沸かす手間がかからないので時短につながりますし、余熱で調理をすることもできます。忙しい人にこそ、使ってほしい鍋です。

無水調理の仕組みとコツ

無水調理器具の特徴

無水調理できる鍋は、フタがぴったりと閉まるように加工されています。そのため、水蒸気を逃すことなく調理することができるのです。また熱伝導率が高い鍋なので、食材に素早く熱を加えることができます。 また、普通の鍋は火を止めるとすぐに冷めてしまいますが、無水調理鍋は保温性が高く、一度あたたまるとなかなか冷めません。鍋の底が厚いものが多く、この特徴を生かして、ごはんをおいしく炊き上げることができます。
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