4. 水銀やビタミンAが多く含まれる魚を食べ過ぎない

前述したように、妊娠中は生の刺身だけではなく、水銀やビタミンAの過剰摂取にも注意が必要。人気の寿司ネタのなかでは、クロマグロやメバチマグロに水銀が、うなぎや煮穴子にビタミンAが多く含まれます。

これらの寿司は食べ過ぎないように注意し、卵や納豆巻きなど妊娠中でも食べられるものを選びましょう。(※3)

妊娠中に寿司を食べるときのQ&A

いつからいつまで寿司に注意するべき?

妊娠に気づいたときから、寿司のネタには注意しましょう。妊娠中は、食中毒にかかりやすくなると言われています。胎児に影響する場合もあるため、生ものは避けるようにしてください。

また、赤ちゃんは胎盤を通して水銀を取り込みます。胎盤ができるのは、一般的に妊娠4ヶ月頃とされているため、妊娠4ヶ月以降から出産するまでは、特に気を付けたいですね。なお、授乳中は母乳を介する水銀量は少なく、魚の摂取を制限する必要はないとされています。(※2,5,6)

妊婦は寿司何貫までなら食べてOK?

妊娠中は赤ちゃんの成長のために、妊娠していないときよりも多くのエネルギーが必要です。日本人の食事摂取基準(2020年版)では、妊娠初期で+50kcal、中期で+250kcal、後期で+450kcalの付加量が目安として設定されています。

そのうち炭水化物の摂取量の目安は、必要なエネルギーの50~65%。酢飯の炭水化物量はシャリ1貫(25g)あたり9.5gなので、30~40代の妊婦さんで1食あたり妊娠初期では9貫中期では10貫、後期では11貫程度ということになります。

そのため、妊娠中に寿司を食べる目安は1食で9~11貫までと覚えておきましょう。ただし、エネルギー量に制限がある場合はそちらを優先し、病院の医師や管理栄養士に相談してくださいね。(※7,8)

注意したい寿司を食べてしまったら?

注意が必要な寿司を食べてしまっても、必ずしも食中毒になるわけではありません。体調に変化がなければ特に心配はありませんが、もし異変があった場合は、すぐに病院へ行きましょう。

また、水銀量の多い魚については、1週間に摂ってよい量を守れば食べてもかまいません。もし目安量よりも多く食べてしまったら、翌週食べないようにして量を調節してくださいね。(※5)

妊娠中でも安心。寿司の手作りレシピ5選

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