5.【弁当箱】エヌジェイエコハン「三段重箱(変根来-白)」

Photo by macaroni

「銀座の三越デパートで購入して、以来3、4年愛用しています。買う前はお重らしいお重がいいなと考えていたんですが、それでは出番が限られてしまうというか、使いどころが少なそうだと思い直しまして。その点、この『エヌジェイコハン(Njeco汎)』の三段重箱ならゴージャスすぎず、いろいろな使い方ができそうだと思いました。 お正月の準備となれば、おせち料理をぎっしり詰め込みますが、野菜を詰めてバーニャカウダとして食卓にのせたり、小さなグラスをいくつも並べておつまみを出したりもしています」

6.【グラス】野口悦士「ゴブレット|白磁」

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「種子島で創作活動していらっしゃる野口さんのゴブレット。カメラマンさんのスタジオで拝見して、ひと目で気に入りました。入手を試みたんですが、ひと目で気に入って入手を試みたんですが、4つほしいところを2つしかゲットできず……。 我が家では、これでワインもビールも飲みますし、アイスクリームを食べたり、漬物を盛ったりもします。テーブルがさみしいと思ったら、一輪挿しとしてお花を飾ることもありますよ。一年中なにかしらに使っている器です」

クセの強い器で食卓に個性を。

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食器というと、すでにもっているものとの相性を考えながら買う人が多いと思いますが、橋本さんは「ほぼ直感!」で選ぶといいます。時間をかけて検討しなくても、部屋のイメージに合うかどうかさえ見極めれば、自然と統一感が生まれるんだとか。 ちなみに、「セレクトショップにも行きますが、骨董市や旅先にある焼き物のお店で食器を買うことが多いですね」とのこと。その理由をうかがうと、「少しクセのあるものが好きで、まだ手付かずのところを自分で発掘するように見つけるのが楽しいからかな」と橋本さん。
偏った品ぞろえで愛されているお店も探せばあるでしょうが、あくまで商売として食器を扱う以上、そこには自ずと限界があります。突き抜けた個性を求めた場合、橋本さんのように「それでは満足できない」という人は多いでしょう。その点、今回ご紹介いただいた愛用品は、確かな作家性を感じる表現性豊かなものばかりでした。個性がありつつ、使い勝手が良い。一見矛盾しているようにも思える条件ですが、橋本さんのように食器を選んだとしたら、それをクリアする食器というのは意外と容易に見つけられるのかもしれませんね。
取材・構成/小林萌(macaroni編集部)、文・写真/植松富志男(macaroni編集部)

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