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Today's Foodie
メーカー勤務を経て料理業界へ。カフェメニューのプランニングやテーブルまわりのコーディネイトを経験後、ケータリングユニットに参加。雑誌、書籍、CM、映画などの現場で7年余り経験を積み、退社。直後から1年間、ル・コルドンブルーでフランス料理を学ぶ。現在は料理雑誌、女性誌、ライフスタイル誌、Web、広告を中心に活動中。
ひとつでいろいろできるもの。
「ひとつで何役もこなせる道具」
料理雑誌、女性誌、ライフスタイル誌、Web、広告を中心に活動し、料理教室「フードレター」を主宰するフードコーディネーター、橋本彩子(はしもと・さいこ)さんは、自分が愛用する調理器具の特徴をそんなふうに表現しました。
「すっきりとした部屋で暮らしたいんです。ものを増やしたくない。子どもの頃お世話になった母の友人がどこかヨーロピアンな雰囲気をまとった素敵な人だったんですが、その影響もあるかもしれません。テーブルコーディネイトやファッションと同じで、要素が増えすぎるとガチャガチャとした感じになるじゃないですか。それがあまり好きではないんです。
だから、わたしがほしいと思う道具は大抵、ひとつでいろいろまかなってくれるもの」
そう言って取り出したのは、鉄製の中華鍋。
「たとえばこういうものですね。炒め物も揚げ物も、これひとつで調理できます。便利ですよ」
今回ご紹介するのは、そういう橋本さんが自分好みな暮らしをするために選び抜いた、ユーティリティで使いまわしのきく道具たち。どういうものをそろえていれば道具を絞って不便を感じず日々料理できるのか……、注目です。
1.【包丁】梅木昌二「種子島包丁」
「腱鞘炎になってしまったのをきっかけに、包丁の握りやすさや重さの重要性を考えるようになりました。腱鞘炎の原因?料理……と言いたいところですが、テニスです(笑)。
それからいろいろ試してみたんですが、重めの包丁だと調理中の負担が少ないことに気づきました。包丁自体の重さで食材を切れるので、余計な力を使わなくて済むんです。1本1本手打ちでつくられている梅木昌二さんの『種子島包丁』は、十分な重さがあって、根菜なども楽に切れる。一度手にしたら手放せない一本です」
2.【フライパン】照宝「中華北京鍋 27cm」
「横浜・中華街のお店『照宝』で購入。もう5、6年愛用しているお気に入りです。とても良い品で、中華鍋がほしいという人にはこれをすすめるようにしています。
この中華鍋でお肉を焼くと良い焼き色がつきますし、まんべんなく火が通るんですよ。揚げ物にも使えて、とっても便利。この鍋ひとつでいろいろな調理ができるので、手入れが面倒なんて思わずぜひ試してほしいです」
3.【鍋】ストウブ「ココットロンド 14cm」
「小さくて厚手の鍋がほしいと思っていたときに見つけた品。この深みのあるグリーンが気に入って、2年ほど前に購入しました。
仕事で余った野菜をムダにしたくないので、まとめてこの鍋に入れ、ホットサラダにすることが多いです。ほかにも、野菜を蒸し煮にしたり、オリーブオイルとアンチョビでおつまみ的なものをつくったり。ほぼ毎日使っていると思います」
4.【鍋】ルクルーゼ「シグニチャー ココット・ロンド 19cm」
「まだアシスタントをしていた頃、20年ほど前に購入した思い出の品です。長く使っている分、味が出ているので、撮影に駆り出すことが多いですね。
豆やごはんを炊いたり、煮込み料理をつくったり、いろいろな料理をこの鍋でつくってきました。ときどきは磨いて、大事に扱っています」
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