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Today's Foodie
メーカー勤務を経て料理業界へ。カフェメニューのプランニングやテーブルまわりのコーディネイトを経験後、ケータリングユニットに参加。雑誌、書籍、CM、映画などの現場で7年余り経験を積み、退社。直後から1年間、ル・コルドンブルーでフランス料理を学ぶ。現在は料理雑誌、女性誌、ライフスタイル誌、Web、広告を中心に活動中。
空間になじむ器とアクセント。
料理とテーブルスタイリングが好きな人々のための料理教室「フードレター」を主宰するほか、雑誌、Web、広告を中心に活動している料理研究家、橋本彩子(はしもと・さいこ)さん。そのご自宅は、世界最大の卸売市場、築地市場からほど近い街のマンションにありました。
さっそくご案内いただいたのは、ほれぼれするほどおしゃれなダイニングキッチン。白を基調とした建材の特徴を生かしつつリフォームしたという室内は、自然素材のインテリアがバランスよく配され、シャビーシックな雑貨や小物で素敵に彩られています。
「かわいくなりすぎるのは嫌だったので、意識してトーンをそろえました。食器を選ぶときも、テーブルの上だけで完結させるのではなく、部屋全体となじむことを考えるようにしています」
そう言いながら橋本さんがテーブルの上に並べたのは、素朴に見えてどこか味のある器たちと、その対局にあるクセの強い品々。
「部屋のイメージに合わせた食器はどうしてもシンプルなものに偏りがち。わたしの場合、そのなかに個性の立ったものを入れていくのが好きなんです。形や柄にちょっとした個性があって、それでいてどこかスッキリしている食器に惹かれます」
これからご紹介するのは、そんな橋本さんが愛してやまない愛用品。橋本さんのお部屋を彩る食器たちは、ベーシックでいて味があり、クセがあるようでどこかスマートな品でした。
1.【皿】金井ゆみ
「金井ゆみさんの作品は人気があって、すぐ売り切れてしまうんです。なかなか手に入れられずにいたんですが、金井さんの作品を販売している生活雑貨店のオーナーさんから展覧会があると教えてもらいまして、すぐに足を運びました。
このお皿は、テーブルやインテリアのポイントにもいいなと思って購入しました。もう3、4年使っているんですが、眺めていると物語や絵画を見ているような気持ちになるんですよ。焼き菓子やナッツ、ドライフルーツ、チーズなどをのせるだけで、とても絵になるんです」
2.【皿】小高千繪
「手に入れたのは5、6年前。どこで見つけたかは覚えていないんですが、ブルーの筆の絵付けが気に入って購入を決めました。通年使っているんですが、この季節なら、焼き野菜やグリルしたナスをのせたくなります。パスタを盛りつけていただくこともありますし、大皿代わりに使うこともあります。小さなピンチョスを並べるソーサーに使っても素敵なんです」
3.【皿】マルミツ陶器「フォルクローレ 8寸皿」
「愛用歴は5年くらい。大きさも厚みもちょうどいいし、和洋どちらの料理にも使えるな、と思いました。その後、レストランでよく使われていると生徒さんから聞きました。業務用として人気が高いというのも頷けます。
サラダを盛っても様になりますし、メイン料理をのせると主役らしい存在感を発揮します。料理を選ばないので、我が家の食器のなかでも特に使用頻度の高い品です」
4.【箸置き】骨董市で見つけた岐阜県多治見製のタイル
「箸置きではないものを箸置きとして使うのが好きです。最近使用頻度が高いのは、有楽町にある大江戸骨董市で見つけた多治見産のタイル。裏面にフェルトを貼って、テーブルに傷がつかないよう工夫しています。幅があるので、スプーンやフォークをのせるカトラリーレストにするのもおすすめ。グラスをのせればコースターに変身です」
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