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型がなくっちゃ始まらない!
料理と違ってお菓子のおもしろいところは、それぞれのお菓子に合った型があることです。例えば"シフォン型"のように、型にそのお菓子の名前がついているのも、料理にはない特徴。
今回はパティシエの筆者が「失敗しない型選びのすゝめ」を、わかりやすくお菓子ごとにご紹介します!
さっそくお菓子別にご紹介します!
1. 「パウンドケーキ」は焼き色重視!
最もベーシックでよく焼くお菓子のひとつ、パウンドケーキ。スリムなものから幅のあるものまでサイズも様々です。基本のレシピは18cmサイズ。慣れたら小さいものなどで形の変化を楽しみましょう。
おすすめは鉄にスズを張ったスズメッキの型。熱伝導がよいため、抜群な焼き色がつきますよ。バターを塗った後に強力粉をまんべんなくはたき、生地を流すまで冷蔵庫で冷やします。
使用後は洗剤を使わずさっと洗うか、汚れをふき取る程度で十分。オーブンの余熱でしっかりと乾かしましょう。
生地を流すときは、加工のあるものはそのまま、ステンレスには紙を敷いて生地を流しましょう。
2.「シフォンケーキ」はアルミ型がマスト!
シフォン型の基本は"アルミプレス型"。継ぎ目のないアルミの型を選ぶようにしましょう。アルミの型に何も塗らずに生地を流し込み、型に張り付けるようにして焼くのが、特徴です。この焼き方は、生地の軽いシフォンケーキならでは
一般的なサイズは17cmか20cm。焼きあがったらすぐに裏返して、ワインボトルに穴を差し込むようにしてしっかりと冷ましましょう。
紙や加工が施された型も市販されていますが、コツが必要で難易度は高め。失敗したくないなら、絶対にアルミがおすすめです!
できれば半日ほどしっかりと冷ましましょう。覚めたら型の内側を一周ぐるりと指で押して、芯を持って一周回せば、簡単に取り外すことができます!
3. 底取れが便利!「チーズケーキ」「ガトーショコラ」
ガトーショコラやチーズケーキなど、重めの焼き上がりのものなら、"底取れ加工あり"が必須。底が外れないと取り出すときに形が崩れてしまいます。湯せん焼きをするときは水が入らないよう、外側からアルミでしっかりと覆うのを忘れずに。
スポンジケーキを焼くときは、紙を敷くほうがベター。そのまま生地を流し込むと加工で滑って、目が詰まった焼きあがりになってしまいます。
4. 陶器×軟火でなめらか「プリン」「ゼリー」
プリンを焼くならおすすめはステンレスか陶器。いずれも熱伝導が悪いため、"す"が入らない滑らかなプリンが焼きあがります。内側にバターを塗ってからプリン液を流しましょう。
ゼリーはバリエーション豊富なアルミ型を。形で印象が変わるので、いくつか集めても楽しいですね。かわいらしい形で思わず焼菓子を作りたくなりますが、型離れが悪いのでおすすめできません。
5. 「タルト」「パイ」は熱伝導命!
タルトは生地にたっぷりとバターを使っているので、加工がなくても型離れ抜群。スズメッキの型が熱伝導がよく、均一な焼き色を付けてサクッとした食感を生み出します。
パイ皿はステンレスやブリキでできた方が一般的。こちらも油脂を多く含むので、そのまま敷き込んで使いましょう。
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