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Today's Foodie
東京で野菜の収穫体験ができる「暮らしのRecipeキッチンスタジオ」主宰。旬野菜を熟知し、収穫時期・鮮度を保つ野菜の下処理・調理法など、「おいしく野菜を使いきる」ためのノウハウを広く伝えている。また、日本の四季に合わせた季節の手仕事、行事食にも詳しい。旬の野菜の魅力を引き出す料理が人気で、テレビ・雑誌・企業のレシピ開発など多方面で活躍中。著書に「野菜を使いきる。」(主婦と生活社)、「毎日おいしい旬菜うどん」(東京書店)がある。畑の旬野菜成長記&野菜料理をinstagramで紹介中。
伯母家の道具は「大きくて、シンプルで、丈夫」
暮らしの一部として、仕事として、日々料理と向き合っている食のプロ。そういう人たちが愛用している調理器具とはいったいどういうものなのでしょう。今回は、旬菜料理家、管理栄養士として活躍している伯母(うば)直美さんのご自宅にお邪魔しました。
伯母さんのお住まいは、畑に囲まれた敷地の中。大きな農具の間を縫うように進んだ先に、広々としたサンルームのある家屋が見えてきます。
中へ入ってさっそくご案内いただいたのは、広々としたダイニング。その中央には大きなテーブルが置かれていて、伯母さんが毎日のように手にしているという調理器具が並んでいました。こちらからお願いする前に出しておいてくださったことに感謝しつつ、ひととおり眺めてみると、一見ではっきりとわかる共通点が。
「うちは伯母家の本家なので、季節の行事ごとに大勢親戚が集まるんです。そのたびに大人数分の料理を用意する必要があるので、どれもこれも大きいんですよ。一般家庭ではあまり見かけないサイズのものもありますが、これでないと、という道具ばかりです」
大きさのほかにキッチン道具を選ぶ条件はあるかと伺うと、「もちろん!」と伯母さん。
「デザインはできるだけシンプルなほうが好みですし、極力色の少ないものを選ぶようにしています。そういうルールをつくったほうが台所の雰囲気が落ち着きますからね。加えて、丈夫であること。道具を選ぶ上で、長く使えるというのは大事な要素ですから、多少高価なものだとしてもその点にはこだわっています」
大きくて、シンプルで、丈夫。この3つの要素を重視しながら選び抜かれた愛用品。その1つ1つについて、魅力を語っていただきました。
1.【包丁】プロセイバー「牛刀」「ペティナイフ」
「包丁はいろいろなメーカーのものをもっていますが、プロセイバー(PRO-SABER)はエッジが利いていて、買ってすぐでも切りやすい。刃全体が薄くてしなるところも気に入っています。
野菜を切ったときの切り口がきれいなんです。繊維を壊さずスパッとカットできるので、子どもが使ってもほかの包丁との違いがはっきりとわかります。それでいてお値段はリーズナブルだから、つい本数をそろえたくなってしまいます」
2.【フライパン】スキャンパン「クラシックシリーズ」
「メーカーが10年保証をしているくらいなので、品質はたしか。もう6年使っています。表面がコーティングされていて、細かな凸凹のおかげでお肉もくっつかず、きれいに焼ける。
このフライパンならスポンジの硬い方でこするくらいではコーティングが傷みませんし、お手入れに気を使わなくていいですよ。洗剤をつけずに都度しっかり洗っていれば、心地よい使用感を長くキープできるはずです。価格は少し高価ですが、ランニングコストを考えるとむしろお得かも」
3.【鍋】パンポット「ディー・ポット」
「パンポット(Panpot)さんのお仕事で使わせていただいたお鍋です。サイズ違いのものを何種類かもっているので用途を分けて使っています。
煮込み用のお鍋ですが、土鍋風のフォルムのおかげでご飯もおいしく炊けるんですよ。驚くような軽さ、女性好みなカラーも気に入っています」
4.【鍋】マトファー「ジャムポット」
「フランスの製菓・調理器具メーカーのジャムポットです。銅製なので、これでジャムを煮ると鮮やかに色が出る。いちご、ブルーベリー、ルバーブ、柿など、季節の果実を使っていろいろなジャムをつくっています。ちなみに、ブルーベリーのジャムにはミントを入れるとおいしく仕上がるんですよ。
山菜や葉物の色もはっきり出るので、春先にはわらびを煮ますし、通年活躍しているお鍋です」
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