共筒

「共筒」とは、「茶杓」と同じ作者が作った筒のことをいいます。現在では、「茶杓」に「共筒」はつきものですが、はじめのうちはそうではなかったのとか。人に送る機会などにより贈筒として発展したのではないかともいわれています。 この「共筒」を、さらに丁寧に同じ作者が箱をしておくと「共筒共箱」に。

替筒

「替筒」とは、虫食いなどによって「共筒」が痛まないように替えを目的に作られた筒のこと。銘の関係から別人が筒を添えたものもそういいます。また、筒が存在せず裸の状態で伝わった「茶杓」に、後世の人が筒を作ったものは「追筒」と呼び、「替筒」とはわけて考えられています。

茶杓の銘

そもそも「銘」とは?

「茶杓」は、茶道においてとても重要な道具のひとつ。そして、「茶杓」を収める筒には「銘」が記されています。 茶会が教養の高さやセンスのよさなどを披露しあう場になったことも、この銘が付けられる理由とも。「銘」には、作者の思い入れや人柄がでるといわれ、ゆえにその選択が大切とされているのです。 一般的には薄茶の場合、季節を表す季語を「銘」としてつけることが多く、濃茶の場合は、和歌銘や禅語銘、風習銘などが付けられているのも特徴です。

無季の銘一覧

好日

「好日」とは、「日々是好日」を2文字で言い切ったもの。心境が惑わされることなく、常に平常心をたもつことができれば、晴れても降っても好日となる、という意味を持っている言葉です。

無一物

「無一物」とは、煩悩を払って、心に一物も持たない爽やかな心境でいれば、すべてのものが自分の心のなかに入ってくる、という意味の言葉。茶道における究極の心境のひとつにも考えられている心境を表現しています。
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